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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(UNIX(R)用)


2.3.3 ポート番号を設定する

ポート番号を設定するファイルと,使用するポート番号を次に示します。

設定するファイル

/etc/servicesファイル

設定内容
ftssdata      aaaaa-1/tcp      #JP1/FTPデーモンでデータ伝送時に使用
ftss          aaaaa/tcp        #サーバ(着信側)で着信時に使用
ftsc          bbbbb/tcp        #クライアント(発信側)で使用
ftsagent      ccccc/tcp        #運用管理機能で使用
ftsagentdata  ddddd/tcp        #運用管理機能で使用
(凡例)

aaaaa,bbbbb,ccccc,ddddd:それぞれほかのプログラムのポート番号と重複しない任意の番号を設定します。

  • 「aaaaa-1」は,自動的に割り当てられますが,上記のように明示しておくことをお勧めします。

  • ftsagentdataは省略可能で,省略した場合には,OSから自動的に割り当てられるポート番号が使用されます。

  • OS自動割り当て範囲のポート番号を指定すると,JP1/FTPまたはほかのプログラムの動作中にOSによって割り当てられ,重複する可能性があります。

ポート番号の設定例
ftssdata      20124/tcp      #JP1/FTPデーモンでデータ伝送時に使用
ftss          20125/tcp      #サーバ(着信側)で着信時に使用
ftsc          20126/tcp      #クライアント(発信側)で使用
ftsagent      20252/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用
ftsagentdata  20364/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用

/var/opt/jp1_fts/sys/services.modelに,サンプルを用意しています。

伝送時の指定

JP1/FTPをサーバ(着信側)で使用する場合,クライアント(発信側)は,ファイル伝送時に「ftss」に割り当てたポート番号(上記の設定例の場合は,20125)を指定します。

OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合

JP1/FTPをサーバ(着信側),OS標準のFTPをクライアント(発信側)として,ファイル伝送をする場合は,次のようになります。

図2‒2 OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合の実行例

[図データ]