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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.11.1 定義ファイルを作成する

次のように,定義ファイルを作成してください。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイルの作成

次のパス名で定義ファイルを作成してください。

JP1/FTPのインストールディレクトリ\HOSTINFO.INI

(2) 定義ファイルの内容

次のように,Windowsの初期化ファイル(.ini)の形式で記述してください。

[図データ]

指定できるセクション,キー,および値を次の表に示します。

表3‒13 定義ファイル(HOSTINFO.INI)の定義内容

セクション

キー

定義内容

[CSHOST]

CSHost

YES|NO

≪NO≫

FTPクライアント側で,ftstranコマンドの/H指定およびfts_ftp_open_ex()関数のhostname指定を有効にするかどうかを指定します。

  • YES:FTPクライアントの発信元アドレスを,ftstranコマンドの/Hまたはfts_ftp_open_ex()関数のhostnameで指定されたホスト名に対応するIPアドレスにします。

    YESを指定してftstranコマンドの/H指定を省略した場合,物理ホスト名が仮定されます。また,YESを指定してfts_ftp_open_ex()関数のhostnameにNULLを指定した場合も,物理ホスト名が仮定されます。

  • NO:FTPクライアントの発信元アドレスを,OSが自動割り当てしたアドレスにします。

[RSPMSG]

Reverse

YES|NO|指定なし

≪指定なし≫

FTPサーバ側で送信する応答メッセージ内のFTPサーバホスト名の出力様式を指定します。

  • YES:接続されたIPアドレスから変換したホスト名が出力されます。

  • NO:接続されたIPアドレスが出力されます。

  • 指定なし:物理ホスト名が出力されます。

[JP1EVENT]

HostName

ホスト名|IPアドレス|指定なし

≪指定なし≫

JP1イベントの送信先を指定します。

  • ホスト名|IPアドレス:サービス(クライアント,サーバ,ログ,エージェント)の起動・停止のJP1イベントの送信先を指定します。IPアドレスの場合,IPv4またはIPv6アドレスを指定できます。

    また,伝送終了時のJP1イベントの送信先(論理,物理アドレス)は,伝送を実行したホストになります。

  • 指定なし:すべてのJP1イベントの送信先を物理ホストにします。

AgentIsSame

YES|NO

≪YES≫

エージェントサービスの起動・停止のJP1イベントの送信先をHostNameで指定した送信先にするかどうかを指定します。

  • YES:JP1イベントの送信先をHostNameで指定した送信先にします。

  • NO:JP1イベントの送信先を物理ホストにします。

TransIsSame

YES|NO

≪NO≫

伝送終了時のJP1イベントの送信先をHostNameで指定した送信先にするかどうかを指定します。

  • YES:JP1イベントの送信先をHostNameで指定した送信先にします。

  • NO:JP1イベントの送信先を伝送を実行したホストにします。

定義指定値の組み合わせで決定する伝送終了時のJP1イベント送信先を,次の表に示します。

表3‒14 定義指定値の組み合わせで決定する伝送終了時のJP1イベント送信先

HostName

TransIsSame

伝送終了時のJP1イベント送信先

指定あり

YES

HostNameで指定したホスト

NO

伝送を実行したホスト

指定なし

YES

物理ホスト

NO

物理ホスト

(内容の例)
  • ftstranコマンドの/H指定およびfts_ftp_open_ex()関数のhostname指定を有効にします。

  • FTPサーバの応答メッセージ内のFTPサーバホスト名として,接続されたIPアドレスから変換したホスト名を設定します。

  • サービス(クライアント,サーバ,ログ,またはエージェント)の起動・停止,伝送終了時のJP1イベントの送信先をHost1(論理ホスト名=Host1)に設定します。

    [図データ]

(3) 注意事項

定義ファイルがない場合,各機能は無効になります。その場合,各機能は省略値の動作になります。