3.11 複数IPアドレス環境での使用
複数NICを使用する環境やクラスタ環境のように,必要に応じて複数のIPアドレスを使い分けて通信する環境で次の機能が使用できます。
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FTPクライアントでの自IPアドレスの指定を有効にする機能
FTPクライアントの定義にYESを定義し,APIやftstranコマンドの引数,カスタムジョブでのクライアントホスト名の入力フィールドに論理ホスト名を指定して登録すると,FTPクライアントの発信元アドレスを論理アドレスにすることができます。
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FTPサーバで送信する応答メッセージ内のFTPサーバホスト名を,接続を受けたアドレスにする機能
FTPサーバの定義にYESまたはNOを定義すると,FTPサーバ側で送信する応答メッセージ内のFTPサーバホスト名として,接続されたIPアドレスから変換したホスト名や接続されたIPアドレスを設定できます。
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JP1イベント送信先を指定する機能
JP1イベントの定義に論理ホスト名または論理IPアドレスを定義すると,指定したホストにJP1イベントを送信できます。
この機能は,定義ファイルを作成後,各サービスを起動したあとに有効になります。
- 〈この節の構成〉