5.4.2 アイテムを実行する条件
アイテム作成画面からアクションフローを編集する場合,ユニットに[アイテムを実行する条件]を指定することができます。
先行ユニットの戻り値が指定した値と等しいか,等しくないかの条件を指定します。条件を満たしたときはユニットに指定されたアイテムを実行し,条件を満たさなかったときは,アイテムの実行をスキップする機能です。指定した先行ユニットが存在しない,まだ終了していない,強制終了した,打ち切り時間で終了した場合は,条件を満たしていないと判断します。アイテムの実行がスキップされた場合は,ユニットの状態は「正常終了(未実行)」となります。
- 〈この項の構成〉
(1) 引き継ぎ情報
アクションが実行されると,実行したときの情報を保持します。この情報のことを引き継ぎ情報と呼びます。引き継ぎ情報は,「表5-5 アクションの引き継ぎ情報一覧」のメソッドを使用して参照できます。
メソッドで用いるユニット名は,アクションフロー中のユニットの結果を参照する場合は,ユーザーが設定した任意のユニット名を設定します。
- 指定例
-
アクションフロー中のコマンド実行が出力した「標準出力メッセージ」を参照する場合
${JDS:ユニット名.GetStdOut()}
項番 |
アクション |
メソッド |
説明 |
---|---|---|---|
1 |
コマンド実行 |
ユニット名.GetStdOut() |
標準出力に出力されたメッセージを返す。※ |
2 |
ユニット名.GetStdErr() |
標準エラー出力に出力されたメッセージを返す。※ |
|
3 |
ユニット名.GetStdOutFile() |
標準出力に出力されたメッセージが格納されているファイル名を返す。 |
|
4 |
ユニット名.GetStdErrFile() |
標準エラー出力に出力されたメッセージが格納されているファイル名を返す。 |
|
5 |
ユニット名.GetExitCode() |
コマンドの終了コードを返す。 |