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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


4.3.5 利用手順

AJS3連携機能を利用するための手順を次に示します。

なお,関連するホストでのセットアップは完了している前提で説明します。セットアップの詳細については「2.3.3 AJS3連携機能を使用する場合」および「3.3 セットアップ」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) CPAホスト側の手順

CPAホストで,AJS3連携機能用のジョブを登録する必要があります。

登録手順を次に示します。

  1. ジョブ登録画面で[イベントで実行]タブを選択し,[新規作成]ボタンをクリックする。

    起動された[イベントで実行するジョブ]ダイアログボックスで,AJS3連携機能用のジョブを作成します。

    [図データ]

    作成するジョブの設定項目について次の表に示します。

    項目

    内容

    ジョブ名

    任意の名前です。

    説明

    任意のコメントです。

    実行アクション

    アクションアイテム,または作成したアクションフローをアクションアイテムから選択し適用します。

    イベント

    実行条件アイテムから「JP1AJS3からの連携監視」を選択し適用します。

  2. [登録]ボタンをクリックする。

    イベントで実行するジョブが登録されます。イベントの登録が行われるとAJS3からのイベント監視が開始されます。

    [図データ]

  3. [状態確認]アイコンをクリックする。

    [状態確認]ダイアログボックスが表示されます。[状態確認]ダイアログボックスで,ジョブの状態がイベント監視中になっていることを確認して,CPAホスト側の設定は完了です。

    [図データ]

    重要

    ジョブを再実行した場合,当該ジョブの実行履歴が新しく追加されます。

    開始日時にはジョブを再実行した時間が表示されますが,終了日時には再実行したジョブの終了時刻がそのままコピーされます。

(2) AJS3 - Viewホスト側の手順

AJS3 - Viewで,CPA連携用カスタムジョブをジョブネットに定義し,実行登録する必要があります。

設定手順を次に示します。

  1. CPA連携用カスタムジョブを定義したいジョブネットを[ジョブネットエディタ]ウィンドウで開く。

    編集したいジョブネットを開き,[排他編集]をチェックしてください。

  2. アイコンリストから,CPA連携用カスタムジョブのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。

    アイコンをドロップすると,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスが表示されます。

  3. ユニット名などの属性を定義する。

    [実行エージェント名]には,CPA Option for AJS3をインストールしたホストの実行エージェント名を指定します。AJS3 - AgentにCPA Option for AJS3をインストールしている場合は,AJS3 - Agentホストの実行エージェント名となります。

    実行エージェントの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド」を参照してください。

    CPAのジョブが警告終了したときに,CPA連携用カスタムジョブも警告終了の状態にする場合は,[定義]タブの終了判定を次のように指定してください。

    • 判定結果:しきい値による判定

    • 警告しきい値:0

    • 異常しきい値:1

  4. [詳細]ボタンをクリックする。

    詳細定義画面が表示されるため,次の情報を入力します。

    [図データ]

    項目

    指定値

    クライアントホスト名

    CPAをインストールしたホスト名

    ジョブ名

    CPA上で登録したAJS3連携機能用のジョブ名

    「クライアントホスト名に指定したホスト」と「CPA連携用カスタムジョブの実行エージェント名に対応する実行先ホスト」では,相互にホスト名解決ができ,通信できるネットワーク環境である必要があります。

  5. [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックする。

(3) AJS3でジョブ実行

4.3.5(2) AJS3 - Viewホスト側の手順」にてAJS3 - Viewで定義した,CPA連携用カスタムジョブは,AJS3で実行登録したスケジュール,イベントを契機に実行されます。

CPA連携用カスタムジョブの実行を契機に,CPA側でジョブが実行されます。その後,CPA側のジョブが終了すると,CPA連携用カスタムジョブに,正常終了や異常検出終了といった終了結果が反映されます。終了後は,CPA連携用カスタムジョブの実行結果詳細から,実行ログを確認することができます。

重要
  • CPA側で実行したジョブから呼び出す,個々のアクションやアクションフローの実行結果は,CPA側で確認する必要があります。

  • AJS3側でCPA連携用カスタムジョブを強制終了しても,CPA側では実行プログラムは終了せず実行中のままとなります。実行プログラムを終了させたい場合は,CPAホスト上でcpajobstopコマンドを実行してジョブを終了させてください。

  • CPA連携用カスタムジョブは,AJS3側のジョブ実行多重度の設定に従って動作します。