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JP1 Version 12 ジョブ管理 基本ガイド(クライアント業務自動化編)


2.6 イベントで実行するジョブを登録する

2.2 ジョブを作成する」ではジョブを即時に実行させ,「2.5 スケジュールを設定する」では指定時刻に実行させましたが,ジョブに実行する契機となるイベントを指定して実行させることができます。

ここでは,ファイルの状態を監視し,ファイル作成を契機に,そのファイルをコピーするジョブを登録してみましょう。

なお,テキストファイルc:\temp\test.txtが作成されたら,c:\temp\backup.txtにコピーを作成するものとします。

操作手順

  1. ジョブ登録画面で,[イベントで実行]タブを選択する。

    [図データ]

  2. [図データ]新規作成]ボタンをクリックする。

    [イベントで実行するジョブ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. ジョブ名および説明を入力する。

    <入力例>

    ジョブ名:TEST03

    説明:ファイルコピー

    [図データ]

  4. アイテム選択の[アクション]タブを選択する。

    [図データ]

  5. 「コマンド実行」のアイテムを選択して,[適用]ボタンをクリックする。

  6. 実行コマンド,パラメーター,および仮想ユーザー名を入力する。

    <入力例>

    実行コマンド:cmd.exe

    パラメーター:/c copy c:\temp\test.txt c:\temp\backup.txt

    仮想ユーザー名:仮想ユーザー名

    注※

    特定のWindowsユーザーでコマンドを実行したい場合は,Windowsユーザー名にひも付いた仮想ユーザー名を指定してください。指定しなかった場合は,CPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。仮想ユーザー名については,マニュアル「JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド」を参照してください。

  7. アイテム選択で[実行条件]タブを選択する。

    [図データ]

  8. 「ファイルイベント監視」のアイテムを選択する。

  9. [適用]ボタンをクリックする。

  10. 監視対象ファイル名,監視条件,および仮想ユーザー名を入力する。

    <入力例>

    監視対象ファイル名:c:\temp\test.txt

    監視条件:作成

    仮想ユーザー名:仮想ユーザー名

    注※

    特定のWindowsユーザーでファイルを監視したい場合は,Windowsユーザー名にひも付いた仮想ユーザー名を指定してください。指定しなかった場合は,CPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。仮想ユーザー名については,マニュアル「JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド」を参照してください。

  11. [登録]ボタンをクリックする。

    登録完了のメッセージが出力されます。

  12. [OK]ボタンをクリックする。

これで,イベントで実行するジョブの登録は完了です。

テキストファイルc:\temp\test.txtを作成して,ファイルがコピーされるか確認してみましょう。