8.10.3 WaitForExec (実行ファイルの終了待ち/強制終了を行う)
- 機能
-
Exec,およびNetExecコマンドから終了待ちをしない指定で呼び出した実行ファイルの終了待ちや強制終了を行います。
- 形式
WaitForExec ( 〔Option〕 , 〔ExecId〕 〔, Time〕 )
- 指定項目
-
- Option
-
オプションを指定します。
この値には次の値を指定できます。
値
意味
Wait
Exec,およびNetExecコマンドで呼び出した実行ファイルが終了するまで待ちます。
WaitAll
Exec,およびNetExecコマンドで呼び出したすべての実行ファイルが終了するまで待ちます。
Abort
Exec,およびNetExecコマンドで呼び出した実行ファイルを強制終了します。
AbortAll
Exec,およびNetExecコマンドで呼び出したすべての実行ファイルを強制終了します。
この値は省略できます。省略した場合,Waitを仮定します。
- ExecId
-
OptionにWait,またはAbortが指定された場合,Exec,およびNetExecコマンドから終了待ちをしない指定で呼び出した実行ファイルの識別子を文字列,または値を格納した変数名で指定します。この識別子は,Exec,およびNetExecコマンド実行時に_EXEC_ID_予約変数に格納される値です。
この値は省略できます。省略した場合,現在の_EXEC_ID_予約変数に格納されている値を仮定します。
- Time(06-00以降)
-
待ち時間を0からの数値,または値を格納した変数名で指定します。
OptionにWait,またはWaitAllが指定された場合は,待ち時間に達するまで実行ファイルの終了待ちを行います。
OptionにAbort,またはAbortAllが指定された場合は,待ち時間に達したら強制終了を行います。
待ち時間は秒単位で指定します。必要がない場合は省略します。
なお,Optionの指定にかかわらず,待ち時間に達して終了した場合は真(True)を,待ち時間に達しても終了しない場合は偽(False)をコマンドの実行結果として返し,_RTN_予約変数には_ERR_TIMEOUT_予約変数と等しい値が設定されます。しかし,On Errorステートメントで指定したラベルには分岐しません。
- 説明
-
Exec,およびNetExecコマンドから終了待ちをしない指定で呼び出した実行ファイルの終了待ちや強制終了を行います。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。
このコマンドを呼び出した時点で実行ファイルが終了していた場合は,常に真(True)を返します。
- 例
Dim exec1_ID ,exec2_ID If Exec ( _WIN_+"NOTEPAD.EXE" ,False ,_SCF_+"ABC.SPT" ) Then exec1_ID = _EXEC_ID_ : End If Exec ( _WIN_+"NOTEPAD.EXE" ,False ,_BIN_+"Memo.TXT" ) Then exec2_ID = _EXEC_ID_ : End WaitForExec ( Wait ,exec1_ID ) ' 終了するまで待つ。 WaitForExec ( Abort ,exec2_ID ,60 ) ' 60秒後に強制終了する。
- 対象バージョン
-
JP1/Script 01-01以降