Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


8.5.4 TextOpen (テキストファイルをオープンする)

機能

テキスト形式ファイルをオープンします。

JP1/Script 07-50以降では,ラージファイルが使用できます。

形式
TextOpen ( FilePath 〔, Mode〕 )
指定項目
FilePath

テキスト形式ファイル名のフルパスを文字列,または値を格納した変数名で指定します。

ファイル名の拡張子が省略された場合,自動的に拡張子(.TXT)を付加します。ただし,ファイル名の末尾が拡張子のピリオド( . )である場合,JP1/Script 06-00以降では,拡張子のないファイル名とみなします。

Mode

ファイルオープン時の動作を指定します。

この値は次のどれかになります。

意味

Create

ファイルを無条件に作成

ReadOnly

ファイルを読み込みモードでオープン

WriteOnly

ファイルを書き込みモードでオープン

ReadWrite

ファイルを読み書きモードでオープン

ModeにReadOnlyを指定した場合は共用モードで,Create,WriteOnly,およびReadWriteを指定した場合は排他モードでオープンします。

この値は省略できます。省略した場合,Createを仮定します。

説明

指定されたテキスト形式ファイルをオープンします。コマンドが正常に実行された場合はファイル識別子を,エラーが発生した場合は0を,コマンドの実行結果として返します。

またコマンドが正常に実行された場合は,現在の読み書き開始位置は先頭の0になります。

補足
  • 環境変数ProgramFiles(通常はシステムドライブのProgram Filesフォルダ),またはWinDir(通常はシステムドライブのWindowsフォルダ)に設定されているフォルダ下のファイルを指定する場合,注意が必要です。詳細は,「1.8.2 コマンドの動作」を参照してください。

  • テキスト形式ファイルを新規に作成する場合に,アクセス権限を設定できます。設定するアクセス権限は,あらかじめ次に示すレジストリキーに設定しておいてください。

〔レジストリキー〕

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Hitachi\JP1/Script\SPTX\Option

〔値名〕

SecurityAttributesSucceed

〔値のデータタイプ〕

REG_DWORD

〔値〕

0:設定しない

1:「上位フォルダのアクセス権を継承する」を設定する。

2:「Everyone:フルコントロール」を設定する。

値が設定されていない場合や上記以外の値が設定された場合は,デフォルトの0を仮定します。

〔設定が有効になるタイミング〕

スクリプトファイルの次回実行時

' Loging.txtを読み込み,その内容をダイアログボックスに表示する。
Dim  file1
file1 = TextOpen ( _BIN_+"Loging.txt" ,ReadOnly )
If  file1 = 0  Then
  MessageBox ( _BIN_+"Loging.txtのオープンに失敗" ,OK )
Else
  Dim  buff1
  If  TextRead ( file1 ,buff1 )  Then
    MessageBox ( buff1,OK )
  End
 
  TextClose ( file1 )
End
対象バージョン

JP1/Script 05-00以降