8.5.2 IniWrite (初期化ファイルに値を登録する)
- 機能
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初期化ファイル(.INIファイル)に値を登録します。
- 形式
IniWrite ( FilePath , SectionName , EntryName , Value )
- 指定項目
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- FilePath
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初期化ファイル名のフルパスを文字列,または値を格納した変数名で指定します。
- SectionName
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セクション名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
- EntryName
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エントリ名を文字列,数値,または値を格納した変数名で指定します。
- Value
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登録する値を文字列,数値,または値を格納した変数名で指定します。
- 説明
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指定された初期化ファイルの特定のセクションに値を登録します。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。
FilePathで指定された初期化ファイルが存在しない場合は,ファイルを新規作成します。また,SectionNameで指定された初期化ファイルの特定のセクションが存在しない場合は,セクションを新規作成します。
- 補足
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環境変数ProgramFiles(通常はシステムドライブのProgram Filesフォルダ),またはWinDir(通常はシステムドライブのWindowsフォルダ)に設定されているフォルダ下の初期化ファイルを指定する場合,注意が必要です。詳細は,「1.8.2 コマンドの動作」を参照してください。
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初期化ファイルを新規に作成する場合に,アクセス権限を設定できます。設定するアクセス権限は,あらかじめ次に示すレジストリキーに設定しておいてください。
- 〔レジストリキー〕
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Hitachi\JP1/Script\SPTX\Option
- 〔値名〕
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SecurityAttributesSucceed
- 〔値のデータタイプ〕
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REG_DWORD
- 〔値〕
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0:設定しない
1:「上位フォルダのアクセス権を継承する」を設定する。
2:「Everyone:フルコントロール」を設定する。
値が設定されていない場合や上記以外の値が設定された場合は,デフォルトの0を仮定します。
- 〔設定が有効になるタイミング〕
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スクリプトファイルの次回実行時
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- 例
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次のようなスクリプトでWindowsフォルダ下の初期化ファイル"ABC.INI"に情報を書き込める。
' スクリプトファイル IniWrite ( _WIN_+"ABC.INI" ,"Files" ,"File01" ,"Readme.txt") IniWrite ( _WIN_+"ABC.INI" ,"Files" ,"File02" ,"Abc.exe") ; ABC.INI [Files] File01 = Readme.txt File02 = Abc.exe
- 対象バージョン
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JP1/Script 01-00以降