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JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


6.1.4 予約変数

JP1/Scriptには,特定のデータ(システム情報,およびコマンドの戻り値)を参照できる「予約変数」が用意されています。

予約変数の種類と意味を表6-2に示します。

表6‒2 予約変数一覧

分類

予約変数

意味

システム予約変数

_ALLRIGHT_

アドミニストレータ権限がある場合はYESになり,権限がない場合はEmpty値になります。

_BIN_

実行中のスクリプトファイルの作業フォルダ名です。末尾にが付きます。

_COMP_

スクリプトファイルを実行しているコンピュータ名です。

_DOMAIN_

ログオンしているドメイン名です。

_OS_

OSの種類とバージョンです。

  • Windows 7の場合:WIN_NT6.1

  • Windows Server 2012,またはWindows 8の場合:WIN_NT6.2

  • Windows Server 2012 R2,またはWindows 8.1の場合:WIN_NT6.3

  • Windows 10,またはWindows Server 2016の場合:WIN_NT10.0

_OS_PLATFORM_

OSの種類です。

  • WIN_NT

_OS_REVISION_

OSのマイナーバージョンです。

  • Windows 7の場合:1

  • Windows Server 2012,またはWindows 8の場合:2

  • Windows Server 2012 R2,またはWindows 8.1の場合:3

  • Windows 10,またはWindows Server 2016の場合:0

_OS_VERSION_

OSのメジャーバージョンです。

  • Windows 7,Windows Server 2012,Windows 8,Windows Server 2012 R2,またはWindows 8.1の場合:6

  • Windows 10,またはWindows Server 2016の場合:10

_SCF_

実行中のスクリプトファイルのフォルダ名です。末尾にが付きます。

_SCF_FIL_

実行中のスクリプトファイルのファイル名です。拡張子は付きません。

_SCF_EXT_

スクリプトファイルの拡張子(.SPT)です。

_SNF_EXT_

メニュー情報ファイルの拡張子(.SPN)です。

_SVF_EXT_

実行環境ファイルの拡張子(.SPV)です。

_SDF_EXT_

モニタリング情報ファイルの拡張子(.SPD)です。

_SYS_

MS-DOSの起動フォルダ名です。末尾にが付きます。

_TEMP_

一時ファイル用のフォルダ名です。末尾にが付きます。

_USER_

現在のシステムにログオンしているユーザ名です。

_WIN_

Windowsフォルダ名です。末尾にが付きます。

_WINSYS_

Windowsドライバが存在するフォルダ名です。末尾にが付きます。

プロセス予約変数

_PROC_ID_

実行中のスクリプトのプロセス識別子です。

_ARGV_

%1以降の位置変数を格納した配列変数です。%0は含みません。_ARGV_(n)の形式で参照(nは1からの数字)できます。

_ARGV_CNT_

%1以降の位置変数の合計数です。%0は含みません。

コマンド戻り値予約変数

_COPY_RTN_

Copyコマンドの実行結果です。

_COPY_CNT_

Copyコマンドでコピーしたファイルの数です。

_COPY_SKIP_CNT_

Copyコマンドでコピーしなかったファイルの数です。

_COPY_SKIP2_CNT_

CopyコマンドのErrSkip2指定で無視されたファイルの数です。

_EXEC_RTN_

ExecコマンドまたはNetExecコマンドで呼び出す実行ファイルの戻り値,またはCallSptコマンドで呼び出すスクリプトファイルの戻り値です。符号付きの数値です。

_EXEC_ID_

Exec,またはNetExecコマンドの実行ファイル識別子です。ただし,FlagにFalseを設定した場合(呼び出したプログラムの終了指定がなしの場合)にだけ,有効になります。

_MSG_RTN_

InputBox,またはMessageBoxコマンドの戻り値です。

_DLL_RTN_

CallDllコマンドの外部関数の戻り値です。

_FORM_TERM_KEY_

画面(メニューフォーム)を終了させた要因です。

_FORM_TERM_CMDNO_

コマンドを実行して終了したときのコマンド番号です。

_FORM_MODIFY_KEY_

画面(メニューフォーム)終了キーのモディファイキーです。

_FORM_FIELD_NAME_

最後にフォーカスがあったメニュー名です。

_RTN_

エラー詳細コードです。符号付きの数値です。

コマンドの実行結果が設定されます。ただし,コマンドの実行結果が特定の値(文字列操作コマンドなど)の場合は,予約変数_RTN_には常に0(ゼロ)が設定されます。また,エラー詳細コードが示すエラー原因は,トレースファイルに出力されるエラーメッセージの内容となります。

_RTNxx_

CallDllコマンドの戻り値(xxは00からの数字)です。

_SVC_RTN_

サービス操作系コマンドの戻り値です。

文字コード予約変数

_NL_

改行文字です。

_TAB_

タブ文字です。

エラー詳細コード予約変数

_NO_ERR_

エラーはありません。

_ERR_EOF_

ファイルの終わりに達しました。

_ERR_TIMEOUT_

タイムアウト時間を経過しました。

_ERR_FILE_

ファイルが見つかりません。

_ERR_PATH_

パスが見つかりません。

_ERR_ACCESS_

アクセスが拒否されました。

_ERR_PROTECT_

書き込みが禁止されています。

_ERR_READY_

デバイスが準備できていません。

_ERR_EXCLUSIVE_

ファイルは他でアクセス中です。

_ERR_SVR_CONNECT_

サーバが接続要求に応答しません。

_ERR_SVR_TIMEOUT_

サーバからの応答待ちでタイムアウトエラーが発生しました。

_ERR_SVR_RECEIVEDATA_

サーバからデータ受信中にエラーが発生しました。

_ERR_SVR_NODATA_

サーバとの送受信中の無通信時間が許容時間を超えました。

_ERR_FILE_SIZE_

取得した値が変数の上限値を超えているため,値を変数に格納できません。

_ERR_NOT_LARGE_FILE_

指定したファイルの容量が制限値を超えています。

_ERR_FILE_POSITION_

読み書き開始位置が2,147,483,647を超えています。

_ERR_SERVICE_NOT_BEGIN_

JP1/Scriptサービスが実行中の状態になっていません。