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JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


2.9 NetExecコマンドによるリモート実行を許可するユーザの設定

NetExecコマンドによるリモート実行を許可するユーザを設定します。

操作

  1. NetExecコマンドでリモート実行を許可するユーザを選定する。

    NetExecコマンドでリモート実行を許可するユーザはNetExecコマンドで呼び出す実行ファイルを実行する空間(サービス空間およびログオン空間)単位で選定してください。

  2. NetExecコマンド制限ポリシーファイルを配置するフォルダを作成する。

    JP1/Scriptのインストール先フォルダの配下に,Confフォルダを作成してください。

  3. NetExecコマンド制限ポリシーファイルを作成する。

    NetExecコマンドで呼び出す実行ファイルを実行する空間(サービス空間およびログオン空間)単位に作成してください。作成するファイルは次のとおりです。

    • サービス空間の場合に作成するファイル:SPTHSV_ACPファイル

    • ログオン空間の場合に作成するファイル:SPTHLSV_ACPファイル

  4. 作成したNetExec実行ユーザポリシーファイルをJP1/Scriptのインストール先フォルダ\Confフォルダに配置する。

    操作3.で作成したSPTHSV_ACPファイルおよびSPTHLSV_ACPファイルをJP1/Scriptのインストール先フォルダ\Confフォルダに配置してください。

  5. NetExecコマンド制限ポリシーファイルに,NetExecコマンドでリモート実行を許可するユーザを設定する。

    次の手順で設定します。

    1. NetExecコマンド制限ポリシーファイルを右クリックして表示されるメニューから,[プロパティ]を選択する。

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

    2. [セキュリティ]タブの[追加]ボタンをクリックし,NetExecコマンドでリモート実行を許可するユーザを追加する。

    [ユーザまたはグループの選択]ダイアログで,NetExecコマンドでリモート実行を許可するユーザを選択してください。

    3. [セキュリティ]タブで追加したユーザを選択して,[アクセス許可]を次のとおり設定する。

    ・読み取り:許可

    ・書き込み:許可

    4. 不要なユーザが設定されていないか確認する。

    不要なユーザが設定されている場合は削除してください。

  6. NetExecコマンド制限ポリシーファイルにファイルの管理者ユーザを設定する。

    次の手順で設定します。

    1. NetExecコマンド制限ポリシーファイルを右クリックして表示されるメニューから,[プロパティ]を選択する。

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

    2. [セキュリティ]タブの[追加]ボタンをクリックし,ファイルの管理者ユーザを選択する。

    [ユーザまたはグループの選択]ダイアログで,ファイルの管理者ユーザを選択してください。

    3. [セキュリティ]タブで追加したユーザを選択して,[アクセス許可]を次のとおり設定する。

    フルコントロール:許可

  7. NetExecコマンド制限ポリシーファイルに,JP1/ScriptサービスおよびScriptランチャサービスのログオンアカウントを設定する。

    JP1/Scriptサービスの場合はSPTHSV_ACPファイル,Scriptランチャサービスの場合はSPTHLSV_ACPファイルに対して,次の手順で設定します。

    1. NetExecコマンド制限ポリシーファイルを右クリックして表示されるメニューから,[プロパティ]を選択する。

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

    2. [セキュリティ]タブの[追加]ボタンをクリックし,JP1/ScriptサービスまたはScriptランチャサービスのログオンアカウントを選択する。

    [ユーザまたはグループの選択]ダイアログで,各サービスの実行ユーザを選択してください。

    3. [セキュリティ]タブで追加したユーザを選択して,[アクセス許可]を次のとおり設定する。

    ・読み取り:許可

    ・書き込み:許可

  8. NetExecコマンド制限ポリシーファイルの配置先フォルダにJP1/ScriptサービスおよびScriptランチャサービスのログオンアカウントを設定する。

    次の手順で設定します。

    1. Confフォルダを右クリックして表示されるメニューの[プロパティ]を選択する。

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

    2. [セキュリティ]タブの[追加]ボタンをクリックし,JP1/ScriptサービスおよびScriptランチャサービスのログオンアカウントを選択する。

    [ユーザまたはグループの選択]ダイアログで,各サービスのログオンアカウントを選択してください。

    3. [セキュリティ]タブで追加したユーザを選択して,[アクセス許可]を次のとおり設定する。

    ・読み取りと実行:許可

    ・フォルダの内容の一覧表示:許可

    ・読み取り:許可

    4. 不要なユーザが設定されていないか確認する。

    不要なユーザが設定されている場合は削除してください。

  9. JP1/ScriptサービスおよびScriptランチャサービスを停止する。

  10. JP1/ScriptサービスおよびScriptランチャサービスを開始する。

    イベントログに次のメッセージが出力されていることを確認してください。

    JP1/Scriptサービスの場合

    「JP1/ScriptサービスのNetExecスレッド(NetExecコマンド実行ユーザ制限付き)を開始します。」

    Scriptランチャサービスの場合

    「ScriptランチャサービスのNetExecスレッド(NetExecコマンド実行ユーザ制限付き)を開始します。」

重要

NetExecコマンドによるリモート実行を許可するユーザを変更した場合は,JP1/ScriptサービスまたはScriptランチャサービスを再起動してください。また,NetExecコマンド制限ポリシーファイルにグループに対する許可設定をしており,そのグループに所属するメンバーのユーザやグループを追加/削除した場合,JP1/ScriptサービスまたはScriptランチャサービスを再起動しても追加/削除したユーザ,グループの許可/拒否が反映されない場合があります。この場合には,Windowsを再起動してください。