1.4.4 ファイルのアクセス権限
JP1/Scriptで作成するファイルには,ユーザの運用に合わせたアクセス権が設定できます。ファイルごとに運用に合ったアクセス権を設定することで,セキュリティ上の危険を回避できます。設定できるアクセス権を次に示します。
-
設定しない(権限は指定しない)
-
上位フォルダのアクセス権を継承する
-
Everyone:フルコントロール
アクセス権を設定するには,次のレジストリキーに値を設定してください。
- 〔レジストリキー〕
-
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Hitachi\JP1/Script\SPTX\Option
- 〔値名〕
-
SecurityAttributesSucceed
- 〔値のデータタイプ〕
-
REG_DWORD
- 〔値〕
-
0:設定しない
1:「上位フォルダのアクセス権を継承する」を設定する。
2:「Everyone:フルコントロール」を設定する。
値が設定されていない場合や上記以外の値が設定された場合は,デフォルトの0を仮定します。
- 〔設定が有効になるタイミング〕
-
スクリプトファイルの次回実行時
JP1/Scriptで新規にファイルを作成するときにアクセス権を設定できるファイルを,次の表に示します。
ファイル名 |
拡張子 |
アクセス権限設定 |
|
---|---|---|---|
上位フォルダ継承 |
Everyone |
||
スクリプトファイル※ |
.SPT |
○ |
○ |
実行環境ファイル |
.SPV |
○ |
○ |
自動起動情報ファイル |
.SPH |
○ |
× |
サーバ環境ファイル |
.SPS |
○ |
× |
解析トレースファイル |
.SPA |
○ |
○ |
実行トレースファイル |
.SPX |
○ |
○ |
ユーザトレースファイル |
.TXT |
○ |
○ |
サーバトレースファイル |
.SPY |
○ |
○ |
モニタリング情報ファイル |
.SPD |
○ |
○ |
メニュー情報ファイル |
.SPN |
○ |
○ |
トレース管理ファイル |
.SPB |
○ |
× |
グローバル変数ファイル |
.SPG |
○ |
× |
操作コマンドで新規にファイルを作成するときに設定できるアクセス権限を,次の表に示します。
コマンド |
アクセス権限設定 |
備考 |
|
---|---|---|---|
上位フォルダ継承 |
Everyone |
||
IniRead |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
IniWrite |
× |
× |
新規作成の場合は,上位フォルダのアクセス権を継承します。 |
TextFileReplace |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TextOpen |
○ |
○ |
既存ファイルの場合は,アクセス権は変更されません。 |
TextClose |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TextRead |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TextWrite |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TextSeek |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
GetTextPosition |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
MakeDir |
× |
× |
上位フォルダのアクセス権を継承します。 |
Rename |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TempDir |
× |
× |
アクセス権は変更されません。 |
TempFile |
× |
× |
上位フォルダのアクセス権を継承します。 |
SplitFile※ |
○ |
○ |
既存ファイルの場合は,アクセス権は変更されません。 |
CatFiles※ |
○ |
○ |
既存ファイルの場合は,アクセス権は変更されません。 |
SetStandardFile |
○ |
○ |
既存ファイルの場合は,アクセス権は変更されません。 |
Copy※ |
○ |
○ |
Option6〜7の値に「Security」が指定された場合は,コピー元ファイルのアクセス権を設定します。 |
Message※ |
○ |
○ |
既存ファイルの場合は,アクセス権は変更されません。 |
MakeGroup |
× |
× |
上位フォルダのアクセス権を継承します。 |