Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


付録E.2 通信機能の環境設定

JP1/Power Monitorの通信機能の設定手順を次に示します。

補足事項

JP1/Power Monitor 10-00以降の新規インストール時は,IPv6環境が使用できる設定になっています。

JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンから10-00以降へのバージョンアップインストール時にIPv6環境を使用する場合や,JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンの動作で運用したい場合は,JP1/Power Monitorの通信機能を設定してください。

〈この項の構成〉

(1) 設定手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。

    • JP1/PW Manager Serviceサービス

    • JP1/Base Control Serviceサービス

  2. 環境設定パラメーター設定ファイルのサンプルを任意の場所にコピーする。

    環境設定パラメーター設定ファイルのサンプルの格納先については,「13.1.3 ユーザーが参照するファイル」を参照してください。

  3. 環境設定パラメーターファイルを「(2) 環境設定パラメーター一覧(通信機能の設定)」の環境設定パラメーターを変更する。

  4. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 環境設定パラメーター設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  5. 1.で停止したサービスを起動する。

    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

補足事項

設定した環境設定パラメーターは,jbsgetcnfコマンドで確認できます。jbsgetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(2) 環境設定パラメーター一覧(通信機能の設定)

項番

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

対象OS

1

[JP1_DEFAULT\JP1POWERMONITOR]

"JP1PW_USE_JP1HOSTS"=

JP1/Power Monitorの通信機能でホストの名前解決にJP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用するかどうかの設定

Windows

(a) "JP1PW_USE_JP1HOSTS"="{yes|no}"

JP1/Power Monitorの通信機能でホストのアドレス解決にJP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用するかどうかを指定します。

指定できる値
yes

JP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用します。

JP1/Power Monitor 10-00以降の新規インストール時には,デフォルトで「yes」が設定されます。

no

JP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用しません(JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンと同じ動作です)。

JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンから10-00以降へのバージョンアップインストール時には,デフォルトで「no」が設定されます。

省略時のデフォルト値

no

推奨値

yes

設定が有効になるタイミング

JP1/Base Control Serviceサービス,JP1/PW Manager Serviceサービス,および[マネージャー−リモート電源連携]ウィンドウの起動時。

パラメーターの適用範囲

次の機能のアドレス解決,またはIPv6通信の使用に影響します。

  • 他ホスト監視

  • [エージェントホストの設定]ダイアログボックス

  • シュナイダーエレクトリック社製無停電電源装置およびSNMPカードに対するJP1/Power Monitorマネージャーからの電源制御要求

  • AMTによる電源制御

  • jpw_set_upsparmコマンド

  • シュナイダーエレクトリック社製無停電電源装置およびPowerChute Network Shutdownを使用した自ホスト電源制御

次の機能には影響しません。

JP1/Baseのイベントサービスの設定に依存する機能

JP1/PWマネージャー・エージェント間の通信

常にjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用しない機能
  • Wake on LANによる起動

  • JP1/ServerConductor連携

  • UPS制御ソフトウェアとUPS間の通信

補足事項

IPv6環境を使用する場合は,「yes」を設定してください。「no」を設定した場合,IPv6環境は使用できません。