Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


付録B.1 プロセス一覧(Windowsの場合)

WindowsホストでJP1/Power Monitorを実行する際のプロセス構成は,次のようにホストの運用方法によって異なります。

それぞれのプロセス構成について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成

自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成を次に示します。

図B‒1 Windowsホストで自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成

[図データ]

(2) マネージャーホストの場合のプロセス構成

マネージャーホストの場合のプロセス構成を次に示します。

図B‒2 マネージャーホストのプロセス構成

[図データ]

(3) エージェントホストの場合のプロセス構成

エージェントホストの場合のプロセス構成を次に示します。

図B‒3 エージェントホストの場合のプロセス構成

[図データ]

(4) プロセス一覧

Windows版JP1/Power Monitorのプロセスの一覧を次の表に示します。なお,表中のプロセス名の後ろに記載されている値は,同時に起動できるプロセス数です。

表B‒1 Windows版JP1/Power Monitorのプロセス一覧

プロセス名(プロセス数)

機能

powendar(1)

自ホストの電源制御を管理するプロセス

SRVCEMGR(論理ホスト数+1)

他ホストの電源を制御する場合,マネージャーホスト側で実行されるプロセス

SRVCEAGT(1)

他ホストの電源を制御する場合,エージェントホスト側で実行されるプロセス

注※

同時に起動できるプロセス数は1ですが,瞬間的に実行中のpowendarプロセス数が2となる場合があります。

(5) JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/SSOで監視する場合の注意事項

JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/SSOのプロセス監視機能を使用して監視する場合は,以下の情報を基にJP1/SSOの監視条件を設定してください。

(a) 物理ホスト

監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(Windows)

付加情報:JP1/PW(Windows):Physical host

種別:実行ファイル名

監視プロセス数:1〜2

監視プロセス情報

プロセス名

しきい値

子プロセス数

下限

上限

powendar

1

2

0

SRVCEAGT※1

1

1

0

SRVCEMGR※2

1

1

0

注※1

JP1/SSOで監視するホストを,エージェントホストとして運用しない(JP1/PW Agent Service サービスを起動しない)場合は監視不要です。

注※2

JP1/SSOで監視するホストを,マネージャーホストとして運用しない(JP1/PW Manager Service サービスを起動しない)場合は監視不要です。

(b) 論理ホスト

監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(Windows)

付加情報:JP1/PW(Windows):Logical host

種別:実行ファイル名

監視プロセス数:1

監視プロセス情報

プロセス名

しきい値

子プロセス数

下限

上限

SRVCEMGR

1

1

0

注意事項

クラスタシステムで複数の論理ホストを運用している場合,JP1/Power Monitorのマネージャーサービス(論理ホスト対応JP1/PW Manager Service サービス)を複数の論理ホストで同時に起動しないでください。また,物理ホストのJP1/Power Monitorのマネージャーサービス(JP1/PW Manager Service サービス)を起動しないでください。

  1. 登録方法

    クラスタシステムで運用しているJP1/Power Monitorを監視する場合,登録方法は以下の手順で行います。

    なお,次の設定によってJP1/Power Monitor以外の障害によるフェールオーバーで系切り替えが発生した場合に,JP1/SSOが[危険]と発報するのを防止します。JP1/Power Monitor自身の障害によるフェールオーバー時には,系切り替えによって復旧した場合でもJP1/SSOが[危険]と発報します。

    • クラスタシステムを構成する各物理ホストのホスト名を[監視サーバ名]として登録します。なお,[監視サーバ名]に論理ホスト名を指定することはできません。

    • [監視サーバ名]の下に,論理ホストの監視アプリケーション名(JP1/Power Monitor(Windows))を登録します。

    • 監視アプリケーション名にJP1/Power Monitorの監視プロセスを登録します。

  2. 運用

    次の手順で行います。ssopsstartコマンド,およびssopsstopコマンドはJP1/SSOで提供しているコマンドです。

    • JP1/Power Monitor以外のアプリケーションも監視する場合は,JP1/Power Monitorのアプリケーション監視モードをOFF状態として,OSの起動時にJP1/SSOを自動起動させます。

    • JP1/Power Monitorだけ監視する場合は,OSの起動時にJP1/SSOを自動起動させないでください。

    • クラスタソフトの設定で,JP1/Power Monitorの起動完了後に以下のコマンドを実行させてJP1/SSOを起動させます。

      ssopsstart -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名

    • クラスタソフトの異常検知時の設定で,JP1/Power Monitorを停止させる前に以下のコマンドを実行させてJP1/SSOを停止します。

      ssopsstop -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名

登録方法・運用の詳細についてはマニュアル「JP1/SNMP System Observer」を参照してください。