Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


付録A.2 操作できるエージェントホストの数

〈この項の構成〉

(1) Windowsの場合

1台のマネージャーホストで操作できるエージェントホストの数は,最大で1,024台です。しかし,エージェントホストが増えると操作に対する処理時間も増えます。そのため,処理時間を考慮して,エージェントホストを最大100台程度にすることをお勧めします。システム構成を検討する際には,下記に示す性能値を十分考慮してください。

100台のエージェントホストの電源をオフにするには,約15分掛かります。ただし,この15分という数値は,電源オフ時にエージェントホストの終了を待たない場合の値です。エージェントホストの終了を待つ設定にした場合は,15分に加えて,各ホストを終了するための時間が必要になります。すべてのエージェントホストを終了するのに掛かる時間は,次の式で求まります。

所要時間(秒)=(9+A) * エージェントホスト台数
注※

Aは,通常のネットワーク環境では,0です。相手ホストのアドレス解決に5秒以上掛かるなど,マネージャーホスト−エージェントホスト間のTCP通信に時間が掛かる環境の場合は,「マネージャーホスト−エージェントホスト間の往復のTCP通信に掛かる時間」を代入します。

100台のエージェントホストの電源をオンにするには,リモート電源連携コマンドの実行に5秒掛かるとした場合で,約20分掛かります。すべてのエージェントホストを起動するのに掛かる時間は,次の式で求まります。

所要時間(秒)=(7+B) * エージェントホスト台数
注※

B=リモート電源連携コマンド実行に掛かる時間,または電源制御装置とのTCP通信に掛かる時間

[マネージャー−リモート電源連携]ウィンドウに表示されている情報を最新の情報に更新するのに掛かる時間は,次の式で求まります。

所要時間(秒)= 180+(登録ホスト数 * 2)

(2) UNIXの場合

1台のマネージャーホストで操作できるエージェントホストの数は,最大で1,024台です。しかし,エージェントホストが増えると操作に対する処理時間も増えます。そのため,システム構成を検討する際には,下記に示す性能値を十分考慮してください。なお,下記の性能値は,電源オフ時にエージェントホストの終了を待たない場合の値です。エージェントホストの終了を待つ設定にした場合は,これに加えて,各ホストを終了するための時間が必要になります。

すべてのエージェントホストを終了するのに掛かる時間は,次の式で求まります。

所要時間(秒)=(1+A) * エージェントホスト台数
注※

Aは,通常のネットワーク環境では,0です。相手ホストのアドレス解決に5秒以上掛かるなど,マネージャーホスト−エージェントホスト間のTCP通信に時間が掛かる環境の場合は,「マネージャーホスト−エージェントホスト間の往復のTCP通信に掛かる時間」を代入します。

すべてのエージェントホストを起動するのに掛かる時間は,次の式で求まります。

所要時間(秒)=(0.3+B) * エージェントホスト台数
注※

B=リモート電源連携コマンド実行に掛かる時間,または電源制御装置とのTCP通信に掛かる時間