7.5 クラスタ運用時の注意事項
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クラスタシステムで多重起動する場合,多重起動する論理ホストの数だけ,システムのリソースが必要となります。
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クラスタシステムでJP1/Power Monitorを設定する場合は,物理ホストおよび論理ホストで動作しているJP1のプログラムやサービスを必ず停止してください。物理ホストのJP1プログラムやサービスを停止しないまま,クラスタシステムの設定を行った場合,論理ホストのサービスが正常に動作しなくなります。このような場合は,サーバを再起動して,回復してください。
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システム環境変数TZの値をマネージャーホストとエージェントホストで統一してください。ユーザー環境変数としてTZの値を設定している場合は,システム環境変数の値と合わせてください。
なお,マネージャーホストとエージェントホストでシステム環境変数TZの値が異なる場合は,次のように動作します。
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エージェントホストのスケジュールを使用して電源制御を行う場合,エージェントホストのTZ値に従った時刻で動作する。
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マネージャーホストでエージェントホストのスケジュールを表示した場合,マネージャーホストのTZ値に従った時刻で表示する。
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マネージャーホストから電源制御を行う際に次回電源投入時刻を設定した場合,設定した次回電源投入時刻はマネージャーホスト側のTZ値に従った時刻で動作する。
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UNIXの場合,同じ論理ホストでは,言語種別および環境変数LANGの値を統一してください。
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Windowsの場合,実行系の定義を退避するときにjbsgetcnfコマンドに指定する論理ホスト名には,論理ホストを定義したときに指定した名称と大文字・小文字を合わせて指定してください。
誤った指定をした場合は,論理ホストを削除してから再度設定してください。
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クラスタシステムによっては,現在論理ホストが稼働していない側の系で論理ホスト上の電源制御マネージャー機能を使用した場合,制御が戻らないことがあります。それを防止するため,論理ホスト上の電源制御マネージャー機能は,必ず現在論理ホストが稼動している側の系で使用してください。