Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


6.1.12 動作を確認する

設定が終了したあと,次のコマンドを実行して,正しく動作することを確認してください。なお,電源制御装置を使用しない場合は「(3) 電源制御装置を使用してホストを制御する場合の確認方法」を行う必要はありません。

〈この項の構成〉

(1) ホストを再起動する

  1. JP1/Power Monitorデーモンを起動する。

    jaomstart
  2. JP1/Power Monitorを使ってホストを再起動できることを確認する。

    jaomchang -f now -b r

(2) ホストをシングルユーザーモードに変更する

システム管理にSystemdが採用されているLinuxディストリビューション(Linux 7,SUSE Linux 12など)の場合は,シングルユーザーモードに切り替えられません。

  1. JP1/Power Monitorデーモンを起動する。

    jaomstart
  2. JP1/Power Monitorを使ってホストをシングルユーザーモードに変更する。

    jaomchang -f now -b n
    重要

    AIXホストでjaomchangコマンドを使用してシングルユーザーモードに移行する場合,次のことに注意してください。

    • シングルユーザー環境に移行しますが,ログイン後のランレベルは「2」になります。

    • システムから自動起動する,またはシステム権限で動作するユーザープログラムおよびその他の常駐アプリケーションは,OSの停止スクリプト(/etc/rc.shutdown)などで自動停止するように設定していなければ,シングルユーザー環境に移行した後も継続して動作します。

    これは,シングルユーザー環境に移行する際のシャットダウン処理で,システムから起動されるJP1/Power Monitorのプロセスと同じプロセスグループであるプロセスを停止しないという,AIXの動作によるものです。そのため,システムから自動起動する,またはシステム権限で動作するユーザープログラムおよびその他の常駐アプリケーションの中で,シングルユーザー環境に移行したときに停止する必要があるユーザープログラムおよびアプリケーションがある場合は,シングルユーザー環境への移行前に手動停止するか,OSの停止スクリプト(/etc/rc.shutdown)などで自動停止するように設定してください。

(3) 電源制御装置を使用してホストを制御する場合の確認方法

  1. JP1/Power Monitorを起動する。

    jaomstart
  2. JP1/Power Monitorで次回電源投入時刻に任意の時刻を設定する。

    jaomchang -n MM/DD.HH:MM 

    注※ MM/DD.HH:MMは任意の日時

  3. JP1/Power Monitorに次回電源投入時刻が正しく設定されたことを確認する。

    jaomshowi
  4. JP1/Power Monitorを使用してホストを終了する。

    jaomchang -f now
  5. 次のことを確認する。

    • ホストのOSがシャットダウンされる

    • ホストの電源がオフになる

    • jaomchangコマンドの -nオプションで指定した時刻にホストが起動する