Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


1.2.1 自ホストを自動的に起動・終了できます

日時を決めて,自ホストを自動的に起動・終了できます。起動・終了する日時は,ファイルまたはWindows版ではカレンダー形式のGUIで設定できます。ホストの電源をオン・オフするには,JP1/Power Monitorのほかに,電源オン・オフできる機能を持ったホストを使うか,または電源制御装置をホストに接続する必要があります。電源オン・オフできる機能を持ったホストについても,ここでは「電源制御装置」と呼びます。

〈この項の構成〉

(1) ホストを起動する

電源制御装置を使った運用の場合,設定された起動時刻になると,電源制御装置が電源をオンにして,ホストを起動する処理が始まります。ホストの電源がオンになり,OSが起動すると,Windows版ではJP1/Base Control Serviceサービス,UNIX版ではJP1/Power Monitorデーモン(スケジュール運転デーモン)およびJP1/Power Monitorのスケジュール運転プロセスが自動的に起動します。自ホストを起動する流れを次の図に示します。なお,ホストの電源は電源制御装置から供給されています。

図1‒1 自ホストを起動する流れ

[図データ]

(2) ホストを終了する

設定された終了時刻になると,OSをシャットダウンしてから電源制御装置で電源をオフにする処理が始まります。

例として,プログラムのジョブの終了をホストの終了条件としている場合について説明します。終了時刻になると,JP1/Power Monitorは,ジョブの実行状況を一定の間隔で監視し始めます。ジョブの終了を確認すると,ホストの終了条件が成立したことになります。終了条件が成立すると,Windowsホストの場合はJP1/Base Control Serviceサービスを,UNIXホストの場合はJP1/Power Monitorデーモンを終了してからOSをシャットダウンします。その後,電源制御装置で電源をオフにします。ジョブの終了を待って自ホストを終了する流れを次の図に示します。なお,ホストの電源は電源制御装置から供給されています。

図1‒2 ジョブの終了を待って自ホストを終了する流れ

[図データ]

(3) 電源制御装置を使わない運用

電源制御装置を使わないで運用する場合,シャットダウンされたホストは,再起動するか,またはスタンバイ状態になります。電源オフまたはスタンバイ状態のホストは,自動的に起動できません。ホストを起動したい場合は,手動で起動してください。