KAVU2227-E

TCP/IP通信で接続エラーが発生しました。

（S）

要求処理を中止します。

（O）

次の原因が考えられます。確認してください。

1. 通信先のJP1/AJS3が起動していない

2. ジョブをサブミットする際に使用するポート番号が，マネージャーとジョブの実行ホストとの間で一致していない

3. JP1/AJS3を起動したままデフォルトゲートウェイを変更した

4. 論理ホストのマネージャーのIPアドレスと，エージェントのIPアドレスの属するネットワークが異なっている

5. ハードウェアを含めたネットワークに問題がある

6. システム全体で使用できるソケットポートが枯渇している

7. メモリー不足が発生している

8. クラスタ構成の場合，フェールオーバー時の設定がJP1/AJS3の停止より論理IPアドレス解放が早くなっている

9. ジョブの開始通知および終了通知が一時的に集中している

各要因に対して次の対処を行ったあと，再度要求を発行してください。

1. JP1/AJS3を起動してください

2. JP1/AJS3のポート番号を変更しているか，またはJP1/NQSEXEC，JP1/OJE for VOS3などの他システムと連携している場合には，servicesファイルのポート番号を修正してください

3. ネットワーク構成を変更するときは，JP1/AJS3サービスを停止してから実施してください

4. 属するネットワークを同じにしてください。またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド（システム構築編）　2.3 ネットワーク構成について検討する」を参照して，複数のネットワークアドレスを使用した通信の設定を行ってください

5. ハードウェアを含めたネットワークの設定を見直してください。例えば，pingコマンドを実行して通信できるかどうかを確認してください

6. ソケットの状態を確認し，TIME_WAIT状態のソケットが少なくなるまで待ってください。また，OSが管理するTIME_WAITポートの回復時間を早めることによって通信エラーを抑止できます

7. メモリーの状態を確認し，メモリー所要量を再見積もりしてください

8. JP1/AJS3の停止より論理IPアドレスの解放があとに行われるように設定してください

9. ネットワークに問題がなく，ジョブの実行数が一時的に集中したことによってこのエラーが発生した場合は，ジョブの実行数を時間帯によって分散するなど，ジョブの開始通知および終了通知が一時的に集中しないようにしてください。なお，目安として，ジョブの実行数がマネージャーの物理・論理ホスト単位で，1秒間に50ジョブ以上実行されると発生するおそれがあります。

   また，ジョブの開始通知および終了通知が一時的に集中した時間帯のジョブの実行数を確認する場合は，該当する時間帯のスケジューラーログファイルに出力されたKAVS0263-Iメッセージの出力数を確認してください。