11.2.3 JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面にWeb GUIへのハイパーリンクを表示するための設定
JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面に,Web GUIの[モニタ]画面を起動するためのハイパーリンクを表示できます。[イベント詳細]画面からWeb GUIの[モニタ]画面を起動できるようにすることで,発行されたJP1イベントに関係するユニットの状態を確認しやすくなります。
イベントガイド機能の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。
[イベント詳細]画面の表示を変更するには,イベントガイドの設定が必要です。イベントガイドの設定では,次の二つのファイルを編集します。
-
イベントガイドメッセージファイル
[イベント詳細]画面に表示するメッセージを記載したファイルです。
イベントガイドメッセージファイルには,発生したJP1イベントに対応するメッセージや,Web GUIの[モニタ]画面を表示するためのURLを記載します。
-
イベントガイド情報ファイル
JP1/IM - Managerが管理するファイルです。JP1/AJS3で発生するJP1イベントとイベントガイドメッセージファイルを関連づけます。
それぞれのファイルを編集してイベントガイドを設定する手順を次に示します。
-
すべてのクライアントホストで,起動しているJP1/IM - Viewを終了する。
-
イベントガイドメッセージファイルを作成する。
[イベント詳細]画面に表示するメッセージを,HTML形式で作成します。イベントガイドメッセージファイルの例を次に示します。
<HTML> <HEAD> </HEAD> <BODY> ジョブが異常終了しました。<BR> <A HREF="[モニタ]画面を起動するためのURL">Web GUIの[モニタ]画面を開く</A> </BODY> </HTML>
[モニタ]画面を起動するためのURLには,次の2種類があります。
- シングルサインオン対応URL(JP1/IM - Managerのバージョンが11-10以降)
-
[イベント詳細]画面からWeb GUIの[モニタ]画面を直接起動できます。JP1/AJS3へのログインアカウントには,JP1/IMへのログインアカウントが適用されます。
URLの形式を次に示します。
通信プロトコル://Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/ajs/login.html?sign=jt
- シングルサインオン非対応URL(JP1/IM - Managerのバージョンが09-50以降)
-
[イベント詳細]画面から,Web GUIのログイン画面が表示されます。Web GUIの[モニタ]画面を起動するために,JP1/AJS3にログインする必要があります。
URLの形式を次に示します(△は半角スペース)。
通信プロトコル://Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/ajs/login.html?manager=$B.SOURCESERVER$URLENC△&type=monitor&unitName=$E.OBJECT_NAME$URLENC△&execID=$E.A3$URLENC△&eou=1
「通信プロトコル://Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス:ポート番号」の部分は,環境に合わせて次のように変更してください。
- 通信プロトコル
-
通信プロトコルを「http」または「https」で指定します。
- Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス
-
Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
- ポート番号
-
Web Consoleサーバとの通信で使用するポート番号を記載します。デフォルトは,SSL通信を無効にしている場合は「22252」,SSL通信を有効にしている場合は「22253」です。
URLの例を次に示します。
https://hostA:22253/ajs/login.html?sign=jt
-
作成したイベントガイドメッセージファイルを,JP1/IM - Managerホストの任意パスに配置する。
-
イベントガイド情報ファイルを作成する。
イベントガイド情報ファイルを作成済みの場合は,この手順は不要です。
イベントガイド情報ファイルの作成方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。
作成したイベントガイド情報ファイルの格納先を次に示します。
-
Windowsの場合
システムドライブ\Program Files※\HITACHI\JP1Cons\conf\guide\jco_guide.txt
または
共有フォルダ\jp1cons\conf\guide\jco_guide.txt
-
UNIXの場合
/etc/opt/jp1cons/conf/guide/jco_guide.txt
または
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/guide/jco_guide.txt
- 注※
-
64ビット版のWindowsの場合は,「Program Files」を「Program Files (x86)」と読み替えてください。
-
-
イベントガイド情報ファイルの内容を編集して,JP1/AJS3で発生するJP1イベントとイベントガイドメッセージファイルを関連づける。
イベントガイド情報ファイルに次の記載を追加するか,イベントガイド情報ファイルの記載を次のように変更します。イベントガイド情報は,複数追加することもできます。
イベントガイド情報ファイルの詳細や注意事項については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。
DESC_VERSION=ファイルバージョン [EV_GUIDE_イベントガイド番号] EV_COMP=B.IDBASE:イベントID EV_COMP=E.PRODUCT_NAME:/HITACHI/JP1/AJS2 EV_FILE=イベントガイドメッセージファイルの格納先のパス [END]
各設定項目について説明します。環境に合わせて変更してください。
- ファイルバージョン
-
「2」を指定します。
- イベントガイド番号
-
一意になる番号を設定します。
- イベントID
-
イベントガイドメッセージファイルと関連づけるJP1イベントのイベントIDを設定します。指定できるJP1イベントについては,「11.2.5 JP1/IM連携の対象JP1イベント」を参照してください。
- イベントガイドメッセージファイルの格納先のパス
-
手順3で指定したパスを指定します。
イベントガイド情報ファイルに追加する記載の例を次に示します。
DESC_VERSION=2 [EV_GUIDE_1] EV_COMP=B.IDBASE:00004102 EV_COMP=E.PRODUCT_NAME:/HITACHI/JP1/AJS2 EV_FILE=C:\\Program Files\\HITACHI\\JP1Cons\\conf\\guide\\guidemes01_Webcon.htm [END] [EV_GUIDE_2] EV_COMP=B.IDBASE:00004103 EV_COMP=E.PRODUCT_NAME:/HITACHI/JP1/AJS2 EV_FILE=C:\\Program Files\\HITACHI\\JP1Cons\\conf\\guide\\guidemes02_Webcon.htm [END]
-
JP1/IM - Managerサービスを再起動する。または,jco_spmd_reloadコマンドを実行する。
- 注意事項
-
HTML形式のイベントガイドのハイパーリンクとして使用できるURLの最大長は2,046文字です。URL最大長の変更については,JP1/IMのリリースノートを参照してください。