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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


6.2 API利用時の認証

APIのリクエストを発行してレスポンスを得るには,リクエストのたびにJP1ユーザーによる認証が必要です。認証は,JP1/Baseのユーザー認証機能を使用します。

認証を受けるには,リクエストを発行するときに,リクエストヘッダーに「X-AJS-Authorization」を指定して,JP1ユーザー名とパスワードを送信します。リクエストを受けたマネージャーホストの認証サーバ(JP1/Base)で,指定されたJP1ユーザー名とパスワードの認証が行われます。JP1ユーザー名またはパスワードを指定しなかった場合,または誤っていた場合は,認証が必要なことを示すステータスコード「401」が返却されます。リクエストヘッダーおよびリクエストの形式については,「6.4 リクエストの形式」を参照してください。

リクエストヘッダーに記述する認証情報の形式を次に示します。

X-AJS-Authorization:userName:passwordをBase64エンコードで符号化した文字列

リクエストヘッダー「X-AJS-Authorization」に指定するパラメーターを次の表に示します。

表6‒1 「X-AJS-Authorization」に指定するパラメーター

パラメーター名

説明

必須・任意

userName

JP1ユーザー名を文字列で指定します。

JP1ユーザーは,あらかじめログイン先のJP1/AJS3 - Managerが使用する認証サーバに登録されている必要があります。

JP1ユーザー名に指定できる文字の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザー管理の設定について記載している個所を参照してください。

必須

password

JP1ユーザーのパスワードを文字列で指定します。

パスワードに指定できる文字の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザー管理の設定について記載している個所を参照してください。

必須

指定例

ユーザー名「user」パスワード「password」の場合は,user:passwordをBase64エンコードで符号化して,次の値を指定します。

X-AJS-Authorization: dXNlcjpwYXNzd29yZA==