Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.2.12 メッセージキュー受信監視ジョブ定義情報の記述方法

メッセージキュー受信監視ジョブ定義情報の記述方法を説明します。

メッセージキュー受信監視ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
[mqcor=相関識別子;]
[mqque=メッセージ入力キュー名;]
[mqdsc=メッセージ識別子;]
[mqmdl=モデルキュー名;]
[mqsfn="メッセージ格納ファイル名";]
[jpoif=マクロ変数名:引き継ぎ情報名;]
[etm=n;]
[fd=実行所要時間;]
[ex="実行エージェント名";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[ets={kl|nr|wr|an};]
[mm={and|or};]
[nmg={y|n};]
[eun=待ち合わせ対象ユニット名;]
[ega={exec|execdeffer|none};]
[uem={y|n};]
パラメーター
mqcor=相関識別子;

受信したメッセージの相関識別子を定義します。

指定できる文字数は,1〜24(単位:バイト)です。ただし,指定できる文字は,英(大文字だけ)数字だけです。

mqque=メッセージ入力キュー名;

メッセージ受信を監視するキュー名を定義します。

指定できる文字数は,1〜48(単位:バイト)です。キュー名はMQ文字列で指定します。MQSeries連携を使用する場合,デフォルトのキューマネージャーに存在するキュー名を指定してください。

mqdsc=メッセージ識別子;

受信したメッセージのメッセージ識別子を定義します。

指定できる文字数は,1〜24(単位:バイト)です。ただし,指定できる文字は,英(大文字だけ)数字だけです。

mqmdl=モデルキュー名;

メッセージ受信を監視するキューのモデルキュー名を定義します。

指定できる文字数は,1〜48(単位:バイト)です。キュー名はMQ文字列で指定します。MQSeries連携を使用する場合,デフォルトのキューマネージャーに存在するキュー名を指定してください。

mqsfn="メッセージ格納ファイル名";

監視条件に一致したメッセージを格納するファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。ファイル名は完全名で指定します。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

jpoif=マクロ変数名:引き継ぎ情報名;

マクロ変数名は,「?AJS2xxxxx?」という形式の64バイト以内の文字列で指定します。xxxxxの部分に指定できる文字列は,A〜Z(大文字の英字),0〜9(アラビア数字),「.(ピリオド)」です。

このパラメーターは,「jpoif=マクロ変数名:引き継ぎ情報名;」の形式で,バイト数の合計が2,048バイトまで指定できます。

このパラメーターでは,後続のUNIXジョブ,PCジョブ,フレキシブルジョブ,HTTP接続ジョブ,およびアクションジョブに対してイベント情報を引き継げます。

etm=n;

実行打ち切り時間を,実行開始時刻からの相対分で定義します。指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。

fd=実行所要時間;

終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。

指定できる値は,10進数の値で1〜1,440(単位:分)です。

起動条件として定義する場合,このパラメーターはジョブ実行時に無効になります。

ex="実行エージェント名";

ジョブを実行する実行エージェント名を定義します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

実行エージェント名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

ha={y|n};

ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。

  • y:保留します。

  • n:保留しません。

eu={ent|def};

ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。イベントジョブの場合,このパラメーターの指定は無視されます。

  • ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

  • def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

ets={kl|nr|wr|an};

実行打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を定義します。省略した場合,klが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。

  • kl:強制終了

  • nr:正常終了

  • wr:警告検出終了

  • an:異常検出終了

mm={and|or};

指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。

省略した場合はandが仮定されます。

  • and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

nmg={y|n};

指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。

eun=待ち合わせ対象ユニット名;

待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。

待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。

待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。

ega={exec|execdeffer|none};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。

省略した場合はnoneが仮定されます。

  • exec:実行を開始する。

  • execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none:実行を開始しない。

uem={y|n};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。