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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.2.7 QUEUEジョブ定義情報の記述方法

QUEUEジョブ定義情報の記述方法を説明します。

QUEUEジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
[qu="キュー名";]
[qm="ホスト名";]
[req="ジョブ名";]
[sc="スクリプトファイル名";]
[prm="パラメーター";]
[fd=実行所要時間;]
[pr=n;]
[jd={nm|ab|cod};]
[wth=n;]
[tho=n;]
[abr={y|n};]
[rjs=自動リトライする終了コードの下限;]
[rje=自動リトライする終了コードの上限;]
[rec=最大リトライ回数;]
[rei=リトライ間隔;]
[ts1="転送元ファイル名1";]
[td1="転送先ファイル名1";]
[ts2="転送元ファイル名2";]
[td2="転送先ファイル名2";]
[ts3="転送元ファイル名3";]
[td3="転送先ファイル名3";]
[ts4="転送元ファイル名4";]
[td4="転送先ファイル名4";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[mm={and|or};]
[nmg={y|n};]
[eun=待ち合わせ対象ユニット名;]
[ega={exec|execdeffer|none};]
[uem={y|n};]
パラメーター
qu="キュー名";

QUEUEジョブをサブミットするキュー名を定義します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

キュー名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

qm="ホスト名";

連携するJP1/AJS3 - Managerホスト名,JP1/NQSEXECホスト名,JP1/OJE for VOS3ホスト名を定義します。省略した場合,自ホスト名になります。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

ホスト名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

req="ジョブ名";

QUEUEジョブをサブミットする場合のジョブ名を定義します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。省略した場合,QUEUEジョブのユニット名が仮定されます。

ジョブ名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

sc="スクリプトファイル名";

実行ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

prm="パラメーター";

実行ファイルに対するパラメーターを定義します。

指定できる文字数は,1〜1,023(単位:バイト)です。

パラメーター中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

fd=実行所要時間;

終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。

指定できる値は,10進数の値で1〜1,440(単位:分)です。

pr=n;

ジョブの実行優先順位を定義します。

指定できる値は,「1」〜「5」です。実行優先順位がいちばん低いのが「1」,いちばん高いのが「5」です。省略した場合,上位ジョブネットの定義に依存します。このパラメーターを省略し,かつ,最上位までのすべての上位ジョブネットに対してpr,またはniパラメーターを指定しなかった場合,ジョブの実行優先順位は環境設定パラメーターDEFAULTPRIORITYの設定値によって決まります。環境設定パラメーターDEFAULTPRIORITYの設定も省略した場合は,「1」が仮定されます。

環境設定パラメーターDEFAULTPRIORITYの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.4.2(108) DEFAULTPRIORITY」を参照してください。

jd={nm|ab|cod};

終了判定種別を定義します。省略した場合,codが仮定されます。

cod以外を指定した場合は,abrパラメーターにyを指定できません。指定した場合はメッセージKAVS0674-Eが出力されて,ユニットの作成に失敗します。

  • nm:すべて正常終了とします。

  • ab:すべて異常終了とします。

  • cod:終了コードが指定値以下の場合に,正常終了とします。

wth=n;

警告終了のしきい値を定義します。

指定できる値は,0〜2,147,483,647です。

tho=n;

異常終了のしきい値を定義します。

指定できる値は,0〜2,147,483,647です。省略した場合,0が仮定されます。

abr={y|n};

異常終了時リトライを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

jdパラメーターにcodを指定した場合にだけ,yを指定できます。

  • y:異常終了時に自動リトライします。

  • n:異常終了時に自動リトライしません。

rjs=自動リトライする終了コードの下限;

異常終了時に自動リトライする場合に,自動リトライする終了コードの下限を定義します。

abrパラメーターにyを指定した場合にだけ定義できます。

指定できる値は,1〜4,294,967,295です。異常しきい値以下の値および自動リトライする終了コードの上限より大きな値を指定した場合は,メッセージKAVS0668-Eが出力されて,ユニットの作成に失敗します。

省略した場合,実行時に「異常終了しきい値+1」が仮定されます。

rje=自動リトライする終了コードの上限;

異常終了時に自動リトライする場合に,自動リトライする終了コードの上限を定義します。

abrパラメーターにyを指定した場合にだけ定義できます。

指定できる値は,1〜4,294,967,295です。異常しきい値以下の値および自動リトライする終了コードの下限より小さな値を指定した場合は,メッセージKAVS0668-Eが出力されて,ユニットの作成に失敗します。

省略した場合,実行時に最大値の「4,294,967,295」が仮定されます。

rec=最大リトライ回数;

異常終了時に自動リトライする場合に,最大リトライ回数を定義します。

abrパラメーターにyを指定した場合にだけ指定できます。

指定できる値は,1〜12(単位:回)です。省略した場合,1が仮定されます。

rei=リトライ間隔;

異常終了時に自動リトライする場合に,リトライ間隔を定義します。

abrパラメーターにyを指定した場合にだけ指定できます。

指定できる値は,1〜10(単位:分)です。省略した場合,1が仮定されます。

ts1="転送元ファイル名1";

転送元ファイル名をフルパス名で定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

td1="転送先ファイル名1";

エージェントホストに転送される転送先ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

ts2="転送元ファイル名2";

転送元ファイル名をフルパス名で定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

td2="転送先ファイル名2";

エージェントホストに転送される転送先ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

ts3="転送元ファイル名3";

転送元ファイル名をフルパス名で定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

td3="転送先ファイル名3";

エージェントホストに転送される転送先ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

ts4="転送元ファイル名4";

転送元ファイル名をフルパス名で定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

td4="転送先ファイル名4";

エージェントホストに転送される転送先ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

ha={y|n};

ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

  • y:保留します。

  • n:保留しません。

eu={ent|def};

ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。

  • ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

  • def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

mm={and|or};

指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。

省略した場合はandが仮定されます。

  • and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

nmg={y|n};

指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。

eun=待ち合わせ対象ユニット名;

待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。

待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。

待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。

ega={exec|execdeffer|none};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。

省略した場合はnoneが仮定されます。

  • exec:実行を開始する。

  • execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none:実行を開始しない。

uem={y|n};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。