ajslogprint
形式
ajslogprint [-b 抽出開始日] [-e 抽出終了日] [-k ログ種別] [-F サービス名] [-u ユニット名] [-m メッセージID] スケジューラーログファイル名
機能
スケジューラーログから,指定した条件に合うログレコードを抽出し,出力します。
実行権限
なし
引数
-b 抽出開始日
ログレコードを抽出する範囲(期間)の開始日を指定します。
指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。
-
YYYY
指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。
-
MM
指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。
-
DD
指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。
このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。
このオプションを省略した場合は,ログの先頭から抽出します。
-e 抽出終了日
ログレコードを抽出する範囲(期間)の終了日を指定します。
指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。
-
YYYY
指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。
-
MM
指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。
-
DD
指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。
このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。
このオプションを省略した場合は,ログの最後まで抽出します。
-k ログ種別
抽出対象のログ種別を指定します。
指定できるログ種別は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。
このオプションを省略した場合は,すべてのログ種別が抽出対象になります。
-F サービス名
抽出対象のスケジューラーサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
このオプションを省略した場合は,すべてのスケジューラーサービスが抽出対象になります。
-u ユニット名
抽出対象のユニット名をフルパスで指定します。
指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。
このオプションを指定した場合,指定したユニット名を含まないログレコードは抽出対象になりません。また,指定したユニットだけが抽出対象になり,配下のユニットは抽出対象になりません。
このオプションを省略した場合は,すべてのユニットが抽出対象になります。
-m メッセージID
抽出対象のメッセージIDを指定します。
指定できる文字数は,1または10(単位:バイト)です。
スケジューラーサービスまたはユニットへの操作ログ種別(「C」で始まるログ種別)で,操作が正常に終了したログだけを抽出する場合は0を指定します。
その他の,特定のメッセージを含むログを抽出する場合は,メッセージID(KAVSxxxx-Zの形式)を指定します。
このオプションを省略した場合は,すべてのメッセージが抽出対象になります。
スケジューラーログファイル名
スケジューラーログファイル名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
スケジューラーログファイル名には,複数のファイル名を指定できません。
注意事項
-
-k,-F,-u,-mオプションを指定すると,指定したオプションに該当する条件をand条件で抽出します。
-
サービス名,ユニット名,メッセージID,およびスケジューラーログファイル名には,正規表現を指定できません。
-
2面にわたるスケジューラーログファイルからログレコードを抽出する場合は,一つのファイルにマージしてからコマンドを実行してください。
-
不正な形式のログレコードが見つかった場合は,メッセージKAVS0476-Eを出力して次の行から処理を続行します。
JP1/AJS3 - Viewからコマンドを実行する場合に指定できる引数
JP1/AJS3 - Viewからこのコマンドを実行する場合,次に示す引数を指定できます。
項番 |
引数 |
必須または任意 |
---|---|---|
1 |
-b 抽出開始日 |
− |
2 |
-e 抽出終了日 |
− |
3 |
-k ログ種別 |
− |
4 |
-F サービス名 |
○ |
5 |
-u ユニット名 |
− |
6 |
-m メッセージID |
− |
7 |
スケジューラーログファイル名 |
○ |
- (凡例)
-
○:必須
−:任意
これ以外のオプションは,JP1/AJS3 - Viewからこのコマンドを実行する場合には指定できません。
JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3のコマンドを実行する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 10.4 JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3のコマンドを実行する」を参照してください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
4 |
結果の報告。 ・引数の指定が不正である ・条件に合うログがない ・スケジューラーログファイルの形式に誤りがある ・スケジューラーログファイル名が指定されていない ・スケジューラーログファイル名が長過ぎる |
12 |
メモリー不足が発生した。 |
24 |
指定したスケジューラーログファイルにアクセスできない。 |
36 |
スケジューラーログファイルの読み込み中にエラーが発生した。 |
120 |
致命的なエラーが発生した(システムコールでエラー)。 |
使用例1
2009/10/1から2010/3/31の間で,/net1に対するすべての操作のログレコードをスケジューラーサービス「AJSROOT1」のスケジューラーログから抽出して出力する。
- Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 "C:\Program Files\HITACHI\JP1AJS2\log\schedule\AJSROOT1\ajs-log1.log"
- UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/AJSROOT1/ajs-log1.log
使用例2
2009/10/1から2010/3/31の間で,ユニットの作成(C304)の操作のログレコードをスケジューラーサービス「AJSROOT1」のスケジューラーログから抽出して出力する。
- Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 "C:\Program Files\HITACHI\JP1AJS2\log\schedule\AJSROOT1\ajs-log1.log"
- UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/AJSROOT1/ajs-log1.log