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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajslogprint

〈このページの構成〉

形式

ajslogprint
     [-b 抽出開始日]
     [-e 抽出終了日]
     [-k ログ種別]
     [-F サービス名]
     [-u ユニット名]
     [-m メッセージID]
     スケジューラーログファイル名

機能

スケジューラーログから,指定した条件に合うログレコードを抽出し,出力します。

実行権限

なし

引数

-b 抽出開始日

ログレコードを抽出する範囲(期間)の開始日を指定します。

指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。

  • YYYY

    指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。

  • MM

    指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。

  • DD

    指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。

このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。

このオプションを省略した場合は,ログの先頭から抽出します。

-e 抽出終了日

ログレコードを抽出する範囲(期間)の終了日を指定します。

指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。

  • YYYY

    指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。

  • MM

    指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。

  • DD

    指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。

このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。

このオプションを省略した場合は,ログの最後まで抽出します。

-k ログ種別

抽出対象のログ種別を指定します。

指定できるログ種別は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。

このオプションを省略した場合は,すべてのログ種別が抽出対象になります。

-F サービス名

抽出対象のスケジューラーサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

このオプションを省略した場合は,すべてのスケジューラーサービスが抽出対象になります。

-u ユニット名

抽出対象のユニット名をフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

このオプションを指定した場合,指定したユニット名を含まないログレコードは抽出対象になりません。また,指定したユニットだけが抽出対象になり,配下のユニットは抽出対象になりません。

このオプションを省略した場合は,すべてのユニットが抽出対象になります。

-m メッセージID

抽出対象のメッセージIDを指定します。

指定できる文字数は,1または10(単位:バイト)です。

スケジューラーサービスまたはユニットへの操作ログ種別(「C」で始まるログ種別)で,操作が正常に終了したログだけを抽出する場合は0を指定します。

その他の,特定のメッセージを含むログを抽出する場合は,メッセージID(KAVSxxxx-Zの形式)を指定します。

このオプションを省略した場合は,すべてのメッセージが抽出対象になります。

スケジューラーログファイル名

スケジューラーログファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

スケジューラーログファイル名には,複数のファイル名を指定できません。

注意事項

JP1/AJS3 - Viewからコマンドを実行する場合に指定できる引数

JP1/AJS3 - Viewからこのコマンドを実行する場合,次に示す引数を指定できます。

項番

引数

必須または任意

1

-b 抽出開始日

2

-e 抽出終了日

3

-k ログ種別

4

-F サービス名

5

-u ユニット名

6

-m メッセージID

7

スケジューラーログファイル名

(凡例)

○:必須

−:任意

これ以外のオプションは,JP1/AJS3 - Viewからこのコマンドを実行する場合には指定できません。

JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3のコマンドを実行する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 10.4 JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3のコマンドを実行する」を参照してください。

戻り値

0

正常終了。

4

結果の報告。

・引数の指定が不正である

・条件に合うログがない

・スケジューラーログファイルの形式に誤りがある

・スケジューラーログファイル名が指定されていない

・スケジューラーログファイル名が長過ぎる

12

メモリー不足が発生した。

24

指定したスケジューラーログファイルにアクセスできない。

36

スケジューラーログファイルの読み込み中にエラーが発生した。

120

致命的なエラーが発生した(システムコールでエラー)。

使用例1

2009/10/1から2010/3/31の間で,/net1に対するすべての操作のログレコードをスケジューラーサービス「AJSROOT1」のスケジューラーログから抽出して出力する。

Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 "C:\Program Files\HITACHI\JP1AJS2\log\schedule\AJSROOT1\ajs-log1.log"
UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/AJSROOT1/ajs-log1.log

使用例2

2009/10/1から2010/3/31の間で,ユニットの作成(C304)の操作のログレコードをスケジューラーサービス「AJSROOT1」のスケジューラーログから抽出して出力する。

Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 "C:\Program Files\HITACHI\JP1AJS2\log\schedule\AJSROOT1\ajs-log1.log"
UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/AJSROOT1/ajs-log1.log