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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajschange

〈このページの構成〉

形式

ajschange
     [-F サービス名]
     [属性情報変更オプション]
     [スケジュール情報変更オプション]
     [ジョブ情報変更オプション]
     [関連情報変更オプション]
     [ルートジョブネットの実行順序制御情報変更オプション]
     [待ち合わせ条件変更オプション]
     [-R]
     [-L|-E]
     [-T]
     [-G|-N|-J]
     [-S]
     ジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名...

機能

ユニットの定義内容を変更します。

実行権限

次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

要素を更新(定義)する場合
  • JP1_AJS_Admin権限

  • JP1_AJS_Manager権限

  • JP1_AJS_Editor権限

-g,-o,-mオプションで要素の属性を変更する場合
  • JP1_AJS_Admin権限

  • ユニットの所有者

注意事項

ユニットの実行ユーザー種別が所有ユーザーに設定されている場合,ジョブネットに対するJP1権限レベルがJP1_AJS_Admin権限以外のJP1ユーザーは,自分が所有するユニットでなければ変更操作はできません。

ユニットにJP1資源グループが設定されていない場合,上記に示すJP1権限レベルが与えられていなくても,あらゆるユーザーはそのユニットに対してすべての操作ができます。

ユニットに所有者が設定されていない場合,上記に示すJP1権限レベルが与えられていなくても,あらゆるユーザーはそのユニットの属性を変更できます。

引数

-F サービス名

処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

-R

指定したユニットに含まれるすべてのジョブグループ,ジョブネット,およびジョブの定義内容を変更します。

このオプションを,-L-E-T-G-N-Jオプションと同時に指定した場合,各オプションの指定内容に従って定義内容を変更します。

-L

ジョブグループ,実行登録していないジョブネット,およびジョブの定義内容を変更します。

このオプションを,-T-N-Jオプションと同時に指定した場合,実行登録していないジョブネットまたはジョブについて,各オプションの指定内容に従って定義内容を変更します。なお,-E-Gオプションと同時には指定できません。

-E

実行登録済みのジョブネットおよびジョブの定義内容を変更します。

このオプションを,-T-N-Jオプションと同時に指定した場合,実行登録済みジョブネットまたはジョブについて,各オプションの指定内容に従って定義内容を変更します。なお,-L-Gオプションと同時には指定できません。

-T

ルートジョブネットの定義内容を変更します。

このオプションを,-E-Lオプションと同時に指定した場合,各オプションの指定内容に従って,ルートジョブネットの定義内容を変更します。-Nオプションと同時に指定した場合,-Nオプションは無効になります。なお,-G-Jオプションと同時には指定できません。

-G

ジョブグループの定義内容を変更します。

このオプションは,-L-E-T-N-J,および関連情報変更オプションと同時には指定できません。

-N

ジョブネットの定義内容を変更します。

このオプションを-Tオプションと同時に指定した場合,このオプションは無効になります。-E-Lオプションと同時に指定した場合,各オプションの指定内容に従って,ジョブネットの定義内容を変更します。なお,-G-Jオプションと同時には指定できません。

-J

ジョブの定義内容を変更します。

このオプションは,-T-G-Nオプション,および関連情報変更オプションと同時には指定できません。

-S

ジョブネットがサスペンド状態の場合,実行登録済みのジョブネットであっても,ジョブネットやジョブの定義情報を変更できるようにします。

サスペンド中に変更できない項目を変更するオプションを同時に指定すると,コマンドは異常終了します。

ジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名

定義内容を変更したいジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名を指定します。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

ジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名は,複数指定できます。ただし,次のユニットは定義情報が一部異なります。複数指定する際は,混在させないでください。

  • ジョブグループとマネージャージョブグループ

  • ジョブネットとマネージャージョブネット

ジョブ,ジョブネット,またはジョブグループ名に,論理ホスト名を指定できます。実行IDは指定できません。

属性情報変更オプション

ユニットの属性を変更します。

このオプションは,すべてのユニットに共通です(ただし,-H,および-Iオプションは除きます。-H,および-Iオプションは,マネージャーユニットの場合にだけ指定してください)。

-m 許可モード

ジョブ実行時のJP1ユーザーの設定を変更する場合に,許可モードを指定します。

指定できる値は,8進数で4けたの値です。

表記上の左から1番目を1けた,2番目を2けた...とした場合の,各けたの意味を次に示します。

1けた目

ジョブ実行時のユーザーの扱いを指定します。

0〜3:ジョブネットを登録したJP1ユーザーを,ジョブ実行時のユーザーとします。

4〜7:ジョブを所有するJP1ユーザーを,ジョブ実行時のユーザーとします。

2〜4けた目

0〜7の任意の値を指定します。

このオプションは,ジョブに対してだけ有効です。ジョブ以外のユニットに対して指定した場合,オプションの指定は無視されます。

-o 所有者名

ユニットの所有者を変更します。

指定できる文字数は,1〜31(単位:バイト)です。

-g JP1資源グループ名

ユニットの所有者のグループ名を変更します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。

-C コメント

ユニットのコメントを変更します。

指定できる文字数は,1〜80(単位:バイト)です。

-H マネージャーホスト名

マネージャーホスト名を変更します。

マネージャーユニット名の場合にだけ指定できます。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

-I マネージャーユニット名

マネージャーユニット名を変更します。

マネージャーユニット名の場合にだけ指定できます。

指定できる文字数は,1〜961(単位:バイト)です。

スケジュール情報変更オプション

ジョブネットに定義されたスケジュールを変更します(スケジュールを変更した場合,コマンドの実行終了時にスケジュールが再計算されます)。

このオプションは,ジョブネットだけに指定できます。

-D ジョブグループ名

カレンダー情報を変更する場合に,使用したいカレンダー情報が定義されているジョブグループ名を指定します。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

-d [N,]{[[/]/]{[+|*|@]|[+|*|@]b[-]|[+]{sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}[:{n|b}]}|en|ud|undefine}

ジョブネットの実行開始日を変更します。

144個まで同時に指定できます。

すべて未定義にする場合は,「-d 0, ud」または「-d 0, undefine」を指定します。

  • N

    ジョブネットの実行開始日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • 実行開始日の西暦年を指定します。

    指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。

    省略した場合,ジョブネットを実行登録した年が仮定されます。

  • 実行開始日の月を指定します。

    指定できる値は,1〜12(単位:月)です。

    省略した場合,ジョブネットを実行登録した月が仮定されます。

  • +

    実行開始日を,基準日からの相対日数で指定します。

  • *

    実行開始日を,基準日から運用日だけの日数で指定します。

  • @

    実行開始日を,基準日から休業日だけの日数で指定します。

  • 実行開始日を指定します。

    指定できる値を次に示します。

絶対日指定の場合
  • 年月日指定:1〜指定年月の最終日(単位:日)です。

  • 月日指定:1〜指定月の最終日(単位:日)です。ただし,2月の場合は,1〜29です。

  • 日指定:1〜31(単位:日)です。

相対日,運用日,休業日指定の場合

1〜35(単位:日)です。

+(相対日)」,「*(運用日)」,「@(休業日)」を省略した場合,ジョブネットを実行登録した月の絶対日が仮定されます。

  • b

    その月の最終日をジョブネットの開始日にします。

  • -

    月末から何日前をジョブネットの実行開始日にするかを指定します。

    指定できる値を次に示します。

絶対日指定の場合
  • 年月日指定:0〜指定年月の最終日−1(単位:日)です。

  • 月日指定:0〜指定月の最終日−1(単位:日)です。ただし,2月の場合は,0〜28です。

  • 日指定:0〜30(単位:日)です。

相対日,運用日,休業日指定の場合

0〜34(単位:日)です。

+(相対日)」,「*(運用日)」,「@(休業日)」と同時に指定できます。

  • sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa

    日曜,月曜,火曜,水曜,木曜,金曜,または土曜をジョブネットの実行開始日に指定します。

  • n

    月初めを基準に何週目の曜日かを指定します。

    指定できる値は,1〜5(単位:週)です。

    省略した場合,実行登録操作をした日,およびajsscheduleコマンドの実行操作をした日から次の曜日を開始日として扱います。なお,開始年月の[年]または[月]のどちらかを指定している場合に,この指定を省略すると,実行登録操作時,およびajsscheduleコマンド実行時に第1週が仮定されます。

  • en

    定義済みの実行開始日をジョブネットの実行登録日に変更します。

  • ud|undefine

    ジョブネットのスケジュールをすべて未定義にします。

    このオプションを指定する場合,「N(ジョブネットのルール番号)」の値に0を指定してください。

    また,このオプションを指定すると,-d-t-V-W-K-y-s-hオプションは無効になります。

-t [N,][+]:

ジョブネットの実行開始時刻を変更します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの実行開始日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • +

    「時:分」で指定する時刻を相対時刻として扱います。

    省略した場合,指定する時刻が絶対時刻として扱われます。

  • :

    ジョブネットの開始時刻を指定します。

    時に指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    分に指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

-V [N,]{:|M分|U分|C分}

ジョブネットの開始遅延時刻を変更します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの開始遅延日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • :

    絶対時刻で指定します。

    時に指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    分に指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • M分

    ルートジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

  • U分

    上位ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

  • C分

    自ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

-W [N,]{:|M分|U分|C分}

ジョブネットの終了遅延時刻を変更します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの終了遅延日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • :

    絶対時刻で指定します。

    時に指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    分に指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • M分

    ルートジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

  • U分

    上位ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

  • C分

    自ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。

    指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

-K [N,]リンクするルール番号

スケジュールを複数定義している場合に,上位ジョブネットのルール番号にリンクするルール番号を変更します。

144個まで同時に指定できます。ルートジョブネットには指定できません。

  • N

    ジョブネットの,スケジュールのルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • リンクするルール番号

    上位のジョブネットの,どのルール番号と対応するかを指定します。

-y [N,] 処理サイクル数,{y|m|w|d}

ジョブネットの処理サイクルを変更します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの開始遅延日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • 処理サイクル数,{y|m|w|d}

    処理サイクルの数と処理サイクルの単位を変更します(例えば,6か月ごとに処理したい場合は,「-y 6,m」と指定します)。

  • y

    年の単位で処理します。処理サイクル数に指定できる値は,1〜9(単位:年)です。

  • m

    月の単位で処理します。処理サイクル数に指定できる値は,1〜12(単位:月)です。

  • w

    週の単位で処理します。処理サイクル数に指定できる値は,1〜5(単位:週)です。

    実行開始日を運用日,または休業日で定義している場合は,指定できません。指定した場合,1週を7運用日,または7休業日としてスケジュールが算出されますが,日単位で指定することを推奨します(例えば,「1,w」の代わりに,「7,d」と指定することを推奨します)。

  • d

    日の単位で処理します。処理サイクル数に指定できる値は,1〜31(単位:日)です。

-s [N,] {af|be|no|ca}

ジョブネットの実行予定日がJP1/AJS3のカレンダー上で休業日であった場合の,実行日の振り替え方法を変更します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの開始遅延日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • af

    実行予定日よりあとの日に振り替えて,ジョブネットを実行します。

  • be

    実行予定日より前の日に振り替えて,ジョブネットを実行します。

  • no

    スケジューラーサービスが起動している場合に限り,実行予定日が休業日であってもジョブネットを強制的に実行します。

  • ca

    実行予定日が休業日の場合,ジョブネットを実行しません。

-h [N,] 振り替え猶予日数

-sオプションに「af(実行日よりあとの日に振り替え)」,または「be(実行日より前の日に振り替え)」を指定した場合に,実行日を振り替える期間を指定します。

144個まで同時に指定できます。

  • N

    ジョブネットの開始遅延日時を複数定義している場合に,対応するルール番号を指定します。

    指定できる値は,1〜144です。

    省略した場合,ルール番号として1が仮定されます(ルール番号が1であるスケジュールを変更すると仮定されます)。

  • 振り替え猶予日数

    指定できる値は,1〜31(単位:日)です(例えば,実行予定日を含めて5日の間,1日ずつあとの日に実行日を見つけるように指定したい場合は,「-s af -h 5」と指定します)。

-p //

ジョブネットの実行有効期日を変更します。

  • 期日の西暦年を指定します。

    指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。

  • 期日の月を指定します。

    指定できる値は,1〜12(単位:月)です。

  • 期日の日を指定します。

    指定できる値は,1〜31(単位:日)です。

-l 保存世代数

ジョブネットの実行結果を保存する世代数を変更します。

指定できる値は,1〜99(単位:世代)です。ただし,システム設定オプションを有効にしておくと,最大999(単位:世代)まで拡張できます。

ルートジョブネットだけに指定できます。

-n 優先順位の値

ジョブネット中のジョブの,実行優先順位の仮定値を変更します。

指定できる値は,1〜5です。

優先順位がいちばん低いのが1,いちばん高いのが5です。

-b {y|w|a|n}

ジョブネットの保留属性を変更します。ネストジョブネットにwまたはaを指定した場合,nが仮定されます。

  • y

    ジョブネットの実行を保留します。

  • w

    前回のジョブネットの終了結果が警告終了,または異常終了の場合に保留します。

  • a

    前回のジョブネットの終了結果が異常終了の場合に保留します。

  • n

    ジョブネットの実行を保留しません。

ジョブ情報変更オプションに,同名のオプション(ジョブの保留属性を変更するオプション)があります。総称名指定などで,ユニットが混在する場合に注意してください。

ジョブ情報変更オプション

ジョブの定義情報を変更します。

ジョブごとの使用できるジョブ情報変更オプションを次の表に示します。

表3‒2 ジョブごとの使用できるジョブ情報変更オプション

項番

ジョブ

使用できるジョブ情報変更オプション

1

UNIXジョブ,およびリカバリーUNIXジョブ

  • -c コマンドテキスト

  • -z スクリプトファイル名

  • -v 環境変数ファイル名

  • -i 標準入力ファイル名

  • -u 標準出力ファイル名

  • -e 標準エラー出力ファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j ジョブ実行エージェントホスト名

  • -U 実行ユーザー名

  • -b {y|n}

2

PCジョブ,およびリカバリーPCジョブ

  • -z スクリプトファイル名

  • -v 環境変数ファイル名

  • -i 標準入力ファイル名

  • -u 標準出力ファイル名

  • -e 標準エラー出力ファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j ジョブ実行エージェントホスト名

  • -U 実行ユーザー名

  • -b {y|n}

3

カスタムUNIXジョブ,およびリカバリーカスタムUNIXジョブ

  • -c コマンドテキスト

  • -z スクリプトファイル名

  • -v 環境変数ファイル名

  • -i 標準入力ファイル名

  • -u 標準出力ファイル名

  • -e 標準エラー出力ファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j ジョブ実行エージェントホスト名

  • -U 実行ユーザー名

  • -b {y|n}

4

カスタムPCジョブ,およびリカバリーカスタムPCジョブ

  • -u 標準出力ファイル名

  • -e 標準エラー出力ファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j ジョブ実行エージェントホスト名

  • -U 実行ユーザー名

  • -b {y|n}

5

QUEUEジョブ,およびリカバリーQUEUEジョブ

  • -z スクリプトファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -b {y|n}

  • -q キュー名

  • -k ジョブ名

6

ORジョブ,およびリカバリーORジョブ

該当なし

7

判定ジョブ,およびリカバリー判定ジョブ

-b {y|n}

8

フレキシブルジョブ,およびリカバリーフレキシブルジョブ

  • -z スクリプトファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j 中継エージェント名

  • -b {y|n}

9

HTTP接続ジョブ,およびリカバリーHTTP接続ジョブ

  • -u 標準出力ファイル名

  • -e 標準エラー出力ファイル名

  • -w 警告終了しきい値

  • -a 異常終了しきい値

  • -j ジョブ実行エージェントホスト名

  • -U 実行ユーザー名

  • -b {y|n}

-c コマンドテキスト

コマンドテキストを変更します。

指定できる文字数は,1〜1,023(単位:バイト)です。

-z スクリプトファイル名

UNIXジョブの場合はスクリプトファイル名を変更します。PCジョブ,フレキシブルジョブおよびQUEUEジョブの場合は実行ファイル名を変更します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

-v 環境変数ファイル名

環境変数ファイル名を変更します。

ファイル名はフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

-i 標準入力ファイル名

標準入力ファイル名を変更します。

ファイル名はフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

-u 標準出力ファイル名

標準出力ファイル名を変更します。

ファイル名はフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

$JP1AJS2_JPQSTDOUTTEMP$」を指定すると,標準出力ファイルが一時ファイルに出力されます。

また,マクロ変数を指定できます。

-e 標準エラー出力ファイル名

標準エラー出力ファイル名を変更します。

ファイル名はフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

-w 警告終了しきい値

警告終了のしきい値を変更します。

指定できる値は,0〜2,147,483,647です。

指定した値が,異常終了しきい値よりも大きい場合は,異常終了しきい値に指定した値を仮定して定義します。

-a 異常終了しきい値

異常終了のしきい値を変更します。

指定できる値は,0〜2,147,483,647です。

指定した値が,警告終了しきい値よりも小さい場合は,警告終了しきい値に指定した値を仮定して定義します。

更新するユニットにリトライ設定をしていて,自動リトライする終了コードを指定している場合,自動リトライする終了コードの下限または上限を超える値は指定できません。

-j ジョブ実行エージェントホスト名または中継エージェント名

ジョブ実行エージェントホスト名または中継エージェント名を変更します。

フレキシブルジョブの場合,「@SYSTEM」の値で更新すると,中継エージェント名の定義は初期化されます。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

-U 実行ユーザー名

ジョブを実行するユーザー名を変更します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

-b {y|n}

ジョブの保留属性を変更します。

このオプションは,起動条件に定義されたジョブには指定できません。

  • y

    保留します。

  • n

    保留しません。

スケジュール情報変更オプションに同名のオプション(ジョブネットの保留属性を変更するオプション)があります。総称名指定などで,ユニットが混在する場合は,注意してください。

-q キュー名

ジョブをキューイングするキュー名を変更します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

-k ジョブ名

ジョブ名を変更します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

関連情報変更オプション

ジョブネットやジョブの実行順序関係を変更します。ジョブネットにだけ指定できます。

-Aオプション(関連設定オプション)と-Bオプション(関連解除オプション)は,それぞれ20個まで同時に指定できます。

-A 先行ユニット名,後続ユニット名 [,{seq|con}]

関連設定する(ユニットを関連づける)場合に,先行ユニット名,および後続ユニット名を指定します。さらに,接続種別を指定します。

先行ユニット名および後続ユニット名に指定できる文字数は,それぞれ1〜30(単位:バイト)です。

関連設定の対象となる先行ユニットおよび後続ユニットに対して,関連線がすでに設定されている場合,コマンドは戻り値0で正常終了します。

  • seq

    順接続します。

  • con

    判定ジョブと従属ユニットとを判定接続します。

なお,次の場合は関連設定できません。

  • 先行ユニット名と後続ユニット名に同じユニット名を指定する場合。

  • 先行ユニット名または後続ユニット名に指定したユニットがない場合。

  • 先行ユニット名にリカバリーユニットを指定して,後続ユニット名に通常のユニットを指定する場合。

  • すでに関連設定されているユニットに対して,関連を逆に設定する場合。

  • 同一の先行・後続ユニットに対して関連設定と関連設定解除を同時に指定する場合。

  • ジョブグループ,マネージャージョブグループ,マネージャージョブネット,およびルートジョブネットを指定する場合。

  • 後続ユニットが判定ジョブの場合に,先行ユニットが二つ以上になる場合。

  • 後続ユニットがORジョブの場合に,先行ユニットがイベントジョブ以外の場合。

  • 判定接続の場合に,先行ユニットに判定ジョブ以外のユニットを指定する場合。

  • 判定ジョブと従属ユニットの判定接続が1対1にならない場合。

  • 先行ユニット名,または後続ユニット名に起動条件ユニット名を指定した場合。

-B 先行ユニット名,後続ユニット名

関連解除する(ユニットの関連づけを解除する)場合に,先行ユニット名,および後続ユニット名を指定します。

指定できる文字数は,それぞれ1〜30(単位:バイト)です。

関連解除の対象となる先行ユニットおよび後続ユニットに対して,関連線が存在しない場合,コマンドは戻り値0で正常終了します。

ルートジョブネットの実行順序制御情報変更オプション

ジョブネットコネクタを使ってルートジョブネットの実行順序を制御するための情報を変更します。このオプションは,未登録のルートジョブネットおよび配下のユニットが未登録であるプランニンググループにだけ指定できます。

-M ルートジョブネットの実行順序制御

ルートジョブネットの実行順序を制御するかどうかを指定します。

  • y:ルートジョブネットの実行順序を制御します。

  • n:ルートジョブネットの実行順序を制御しません。

このオプションで「y」から「n」に変更した場合,-Oオプション(ジョブネットコネクタ名),-Qhオプション(接続ホスト名),-Qsオプション(接続サービス名)は未定義の状態に,-Pオプション(ルートジョブネットの実行順序制御方式),-Qxオプション(ルートジョブネットの実行順序制御のスケジューラーサービス間連携)は「n」に変更されます。

-O ジョブネットコネクタ名

接続するジョブネットコネクタのユニット完全名を指定します。指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

-Mオプションに「y」が指定されている場合に変更できます。「n」が指定されている場合にこのオプションを指定するとエラーになります。

-P ルートジョブネットの実行順序制御方式

ルートジョブネットの実行順序制御方式を指定します。

  • y:ジョブネットコネクタと同期してルートジョブネットを実行します。

  • n:ジョブネットコネクタと非同期でルートジョブネットを実行します。

-Mオプションに「y」が指定されている場合に変更できます。「n」が指定されている場合にこのオプションを指定するとエラーになります。

-Qx ルートジョブネットの実行順序制御のスケジューラーサービス間連携

ルートジョブネットの実行順序を制御する場合に,スケジューラーサービス間連携させるかどうかを指定します。

このオプションは,配下のユニットが未登録のプランニンググループ,および未登録のルートジョブネットでだけ指定できます。

このオプションの値を「y」から「n」を指定した場合,-Qhオプション(接続ホスト名),-Qsオプション(接続サービス名)は未定義状態になります。

  • y

    スケジューラーサービス間連携します。

    別のホストまたは別のスケジューラーサービスに定義したジョブネットコネクタと連携します。

  • n

    スケジューラーサービス間連携しません。

    同一スケジューラーサービスに定義したジョブネットコネクタとだけ連携します。

-Qh 接続ホスト名

接続するジョブネットコネクタが定義されているホストの名称を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。半角スペース,タブ文字,改行文字は指定できません。

-Qxオプション(ルートジョブネットの実行順序制御のスケジューラーサービス間連携)に「y」を指定している場合だけ指定できます。

-Qs 接続サービス名

接続するジョブネットコネクタが定義されているスケジューラーサービスの名称を指定します。指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。このオプションの値に「""」を指定して,スケジューラーサービス名を定義していない状態(デフォルトの状態)にすることはできません。

-Qxオプション(ルートジョブネットの実行順序制御のスケジューラーサービス間連携)に「y」を指定している場合だけ指定できます。

待ち合わせ条件変更オプション

待ち合わせ条件を変更します。

このオプションは,-Sオプションを同時に指定することで,サスペンド中のユニットに対して実行できます。

-Qm {and|or}

待ち合わせ方法を指定します。待ち合わせ対象ユニットが一つも定義されていないユニットに対して指定する場合,-Qnオプションと-Quオプションを同時に指定する必要があります。

このオプションの値に「""」を指定すると,andが仮定されます。

  • and

    すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or

    待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

-Qn {y|n}

待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がない場合の動作を指定します。待ち合わせ対象ユニットが一つも定義されていないユニットに対して指定する場合,-Qmオプションと-Quオプションを同時に指定する必要があります。

このオプションの値に「""」を指定すると,nが仮定されます。

  • y

    実行を開始する。

  • n

    実行を開始しない。

-Qu 追加する待ち合わせ対象ユニット名

待ち合わせ条件に追加する,待ち合わせ対象ユニットのユニット完全名を指定します。指定できる文字列は,1〜930(単位:バイト)です。指定したユニットは,定義済みの待ち合わせ条件の待ち合わせ対象ユニットに追加されます。

定義済みの待ち合わせ対象ユニットと同一のユニットを指定した場合,新たに待ち合わせ対象ユニットは追加されないで,コマンドは正常終了します。

32個より多くの待ち合わせ対象ユニットを追加することはできません。

このオプションは,-Qdオプション(待ち合わせ対象ユニットの削除)と同時に複数指定できます。

このオプションと同時に-Qdオプションを指定し,-Quオプションと-Qdオプションの「削除する待ち合わせ対象ユニット名」に同一名称を指定した場合,-Qdオプションの指定が有効になり,指定したユニットは削除されます。

待ち合わせ対象ユニット名が一つも定義されていないユニットに対して指定する場合,-Qmオプションと-Qnオプションを同時に指定する必要があります。

-Qd 削除する待ち合わせ対象ユニット名

待ち合わせ条件から削除する,待ち合わせ対象ユニットのユニット完全名を指定します。指定できる文字列は,1〜930(単位:バイト)です。指定したユニットは,定義済みの待ち合わせ条件の待ち合わせ対象ユニットから削除されます。

指定したユニットが定義済みの待ち合わせ対象ユニットにない場合でも,コマンドは正常終了します。

このオプションは,-Quオプション(待ち合わせ対象ユニットの追加)と同時に複数指定できます。

このオプションと同時に-Quオプションを指定し,-Qdオプションと-Quオプションの「追加する待ち合わせ対象ユニット名」に同一名称を指定した場合,-Qdオプションの指定が有効になり,指定したユニットは削除されます。

-Qz

定義済みの待ち合わせ条件で指定されているすべての待ち合わせ対象ユニットを削除します。

このオプションは,-Quオプションおよび-Qdオプションと同時に指定できません。

-Qg {exec|execdeffer|none}

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定した場合に,実行世代に異常終了があるときの動作を指定します。

待ち合わせ対象ユニットが一つも定義されていないユニットに対して指定する場合,-Qmオプション,-Qnオプション,および-Quオプションと同時に指定する必要があります。

このオプションの値に「""」を指定すると,noneが仮定されます。

  • exec

    実行を開始する。

  • execdeffer

    実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none

    実行を開始しない。

-QU {y|n}

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定して,監視世代が監視未起動終了になった場合の動作を指定します。

待ち合わせ対象ユニットが一つも定義されていないユニットに対して指定する場合,-Qmオプション,-Qnオプション,および-Quオプションと同時に指定する必要があります。

このオプションの値に「""」を指定すると,nが仮定されます。

  • y

    実行を開始する。

  • n

    実行を開始しない。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

4〜124で4の倍数値

異常終了。

補足事項

属性情報変更オプション,スケジュール情報変更オプション,ジョブ情報変更オプションについて各情報を未定義(デフォルトの状態)にするためには,オプションに対する値として「""」を指定してください。

使用例1

ジョブネット(net1)の実行開始日時を,2009年10月の毎週金曜日の17:00(絶対時刻)に変更します。

ajschange -d 2009/10/fr -y 1,w -t 17:00 net1

使用例2

ジョブ(net1/job1)の標準出力ファイルを/dev/nullに変更します。

ajschange -u /dev/null net1/job1

使用例3

二つのジョブ(net1/job1net1/job2)を関連づけます。

ajschange -A job1,job2 net1

使用例4

ルートジョブネット(/net1)に,ジョブネットコネクタ(/net2/netconl)と同期して実行するように実行順序制御情報を設定します。

ajschange -M y -O /net2/netconl -P y /net1

ルートジョブネット(/net1)の実行順序制御を解除します。

ajschange -M n /net1