ajsagtcheck
形式
ajsagtcheck [-h 論理ホスト名] [-m { start | stop | status }]
機能
「使用不可」の実行エージェント以外のすべての実行エージェントを対象として,ジョブ配信遅延の軽減機能の,通信状態確認の開始,終了および状態確認をします。
このコマンドは,ジョブ配信遅延の軽減機能が有効である場合だけ実行できます。ジョブ配信遅延の軽減機能が無効である場合は,エラーメッセージを表示して中断します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-h 論理ホスト名
通信状態確認の対象の実行エージェントが登録されている論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
このオプションを省略した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
-m { start | stop | status }
ジョブ配信遅延の軽減機能に対する操作を指定します。指定できる値を次に示します。
このオプションを省略した場合は,statusが仮定されます。
-
start
通信状態確認を開始します。
通信状態確認で通信障害を検知した実行エージェントは,通信状態回復確認が実行されます。
なお,ajsagtaltコマンドで状態を「使用不可」にした実行エージェントは,通信状態確認されません。
通信状態確認中である場合は,エラーメッセージを表示してコマンドが中断されます。通信状態確認は続行されます。
-
stop
通信状態確認を終了します。ただし,すでに通信障害を検知した実行エージェントの通信状態回復確認は継続します。
通信状態確認中でない場合は,エラーメッセージを表示してコマンドが中断されます。
-
status
次の項目を標準出力に出力します。
-
通信状態確認の確認時刻
-
通信状態回復確認の確認時刻
-
通信状態確認および通信状態回復確認の進捗状況(状態別の実行エージェント数)
出力形式は,出力例を参照してください。
-
戻り値
0 |
正常終了。 |
4 |
|
8 |
コマンド引数の指定に誤りがある。 |
12 |
コマンド処理中にメモリー不足が発生した。 |
20 |
共有メモリーのアクセスが排他エラーで失敗した。 |
24 |
コマンド実行権限がない。 |
36 |
|
40 |
共有メモリーの割り当て,ファイルディスクリプタの割り当て,排他資源の割り当ての際,システムの限界値を超えた。 |
120 |
OSのシステムコールで予期しないエラーを検知した。 |
124 |
JP1/AJSの内部処理で予期しないエラーを検知した。 |
使用例1
物理ホストの実行エージェントの通信状態確認を開始する。
ajsagtcheck -m start
使用例2
論理ホスト(lhost1)の実行エージェントの通信状態確認の状態を確認する。
ajsagtcheck -h lhost1 -m status
出力例
-mオプションにstatusを指定した場合の出力例と出力内容の意味を次に示します。
ajsagtcheck -m status KNAC1202-I エージェント監視の情報の出力を開始します HOSTNAME:HOST01 CONNECT START TIME : 2016/02/02 10:10:05 END TIME : 2016/02/02 10:11:10 RECOVERY START TIME : 2016/02/02 11:20:04 END TIME : 2016/02/02 11:20:35 CONNECTABLE UNCONNECTABLE NOT CHECKED UNAVAILABLE ------------- ------------- ------------- ------------- 100 5 0 4 KNAC1203-I エージェント監視の情報の出力を終了します
出力内容の意味を次に示します。
- HOSTNAME
-
ホスト名を示します。
物理ホストの場合は自ホスト名,論理ホストの場合は論理ホスト名が出力されます。
- CONNECT
-
-
START TIME
通信状態確認の開始時刻を,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で示します。
-
END TIME
通信状態確認の終了時刻を,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で示します。
通信状態確認が実行中の場合は,「----/--/--」を示します。
-
- RECOVERY
-
-
START TIME
通信状態回復確認の開始時刻を,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で示します。
-
END TIME
通信状態回復確認の終了時刻を,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で示します。
通信状態回復確認が実行中の場合は,「----/--/--」を示します。
-
- CONNECTABLE
-
「接続可」状態の実行エージェントの数を示します。
- UNCONNECTABLE
-
「接続不可」状態の実行エージェントの数を示します。
- NOT CHECKED
-
「未確認」状態の実行エージェントの数を示します。
- UNAVAILABLE
-
「使用不可」状態の実行エージェントの数を示します。