ajs
形式
ajs [[-F サービス名 |-v monitor -n ジョブネットまたはジョブの完全名 {-l 実行ID | -m{state|result}}] [-a ログイン情報ファイル名]] [-h 接続先ホスト名]
機能
JP1/AJS3 - Viewを起動します。また,引数の指定によって,次のことができます。
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[ログイン]画面および[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの,表示および操作を省略して,[ジョブネットモニタ]ウィンドウを直接起動できます。
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[ログイン]画面の表示および操作を省略して,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウを直接起動できます。
実行権限
なし
引数
-F サービス名
処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
-v monitor
[ジョブネットモニタ]ウィンドウでの起動を指定します。
このオプションは,-n,-lまたは-mオプションと同時に指定します。
-n ジョブネットまたはジョブの完全名
[ジョブネットモニタ]ウィンドウに表示するジョブネットまたはジョブのユニット完全名を「スケジューラーサービス名:/ジョブネット名」または「スケジューラーサービス名:/ジョブ名」の形式で指定します。
指定できる文字数は,スケジューラーサービス名は1〜30(単位:バイト),ジョブネット名およびジョブ名は1〜930(単位:バイト)です。
リモートジョブネットを指定する場合,転送先のリモートジョブネット名を「スケジューラーサービス名:/転送先ホストのリモートジョブネット名」の形式で指定します(例:AJSROOT1:/1042614948234/net07)。
ネストジョブネットを指定した場合は,[ジョブネットモニタ]ウィンドウに,指定したネストジョブネットがツリーエリアで選択された状態で表示されます。
ジョブを指定した場合は,[ジョブネットモニタ]ウィンドウに,指定したジョブを含むジョブネットがツリーエリアで選択された状態で表示されます。
このオプションは,-v,-lまたは-mオプションと同時に指定します。
-l 実行ID
[ジョブネットモニタ]ウィンドウに表示する最上位ジョブネットの実行ID(10バイト以内の文字列)を指定します。
このオプションは,-v,-nオプションと同時に指定します。
このオプションは,-mオプションと同時には指定できません。
-m {state|result}
-nオプションで指定したジョブネットまたはジョブを[ジョブネットモニタ]ウィンドウで表示する場合に,状態(state)を表示するのか,結果(result)を表示するのかを指定します。
状態(state)を指定した場合は,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの[表示]−[ジョブネットモニタ]−[状態]を実行した場合と同じ動作となり,ジョブネットまたはジョブの最新の実行状態が表示されます。
結果(result)を指定した場合は,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの[表示]−[ジョブネットモニタ]−[結果]を実行した場合と同じ動作となり,ジョブネットまたはジョブの最新の実行結果が表示されます。
このオプションは,-v,-nオプションと同時に指定します。
このオプションは,-lオプションと同時には指定できません。
なお,環境設定パラメーターVIEWSTATUSRANGEに「today」が設定されている場合は,当日分の世代の状態または結果が表示されます。
-a ログイン情報ファイル名
JP1/AJS3 - Managerにログインするために必要な情報(ユーザー名,パスワード,接続先ホスト名)が定義されている,ログイン情報ファイルの名称を指定します。
このオプションを指定した場合,ログイン情報ファイルに記述されているログイン情報でJP1/AJS3 - Managerにログインし,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウが表示されます。
このオプションを省略した場合,[ログイン]画面が表示され,ログイン操作を行ったあとに[JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウが表示されます。
ログイン情報は,[ログイン]画面で指定する情報と同じです。ログイン情報の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 3. ログインとログアウト」を参照してください。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。ログイン情報ファイル名には次のファイル名を指定できません。
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空白文字を含むファイル名
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「-(ハイフン)」で始まるファイル名
空白文字を含むファイル名を指定した場合は,空白文字の前までがファイル名になります。「-(ハイフン)」で始まるファイル名を指定した場合は,ログイン情報ファイルとして認識されないで,次のエラーメッセージが表示されます。
「KAVV192-E 必要なパラメータが不足しています。[-a]」
ログイン情報ファイルは,次の場所に作成する必要があります。
JP1/AJS3 - Viewインストール先フォルダ\conf\
confディレクトリ配下にログイン情報ファイルがない場合,次のエラーメッセージが表示されます。
「KAVV380-E ログイン情報ファイル(ファイル名)が見つかりません。詳細情報:詳細情報1,詳細情報2」
ログイン情報ファイルは,次の形式で記述します。
username=ログインユーザー名 password=パスワード host=接続先ホスト名またはIPアドレス
IPアドレスはドット表記(例:100.100.1.1)で指定します。なお,IPアドレスを指定する場合,IPv4アドレス形式のアドレスだけを指定できます。IPv6アドレス形式のアドレスは指定できません。
各行には,改行を必ず入れてください。同じキーワードを含む行を複数定義した場合,最後に定義した行の値が有効になります。username,password,host以外のキーワードを定義した場合,そのキーワードは無視されます。行頭に「#」を記載することで,その行はコメントとして扱われます。次に例を示します。
#これは業務サーバへのログイン情報ファイルです username=user1 password=user0000 host=apserve
-h 接続先ホスト名またはIPアドレス
自動ログインする場合に,接続先ホストを一時的に変更したいときに指定します。IPアドレスはドット表記(例:100.100.1.1)で指定します。なお,IPアドレスを指定する場合,IPv4アドレス形式のアドレスだけを指定できます。IPv6アドレス形式のアドレスは指定できません。
-aオプションのログイン情報ファイルまたは環境設定による自動ログインの設定で接続先ホスト名が指定されていても,-hオプションで指定されたホストに対してログインを行います。起動コマンドの引数として,-aオプションと-hオプションを同時に指定する場合には,ログイン情報ファイルで接続先ホスト名を指定する必要はありません。
-aオプションのログイン情報ファイルまたは環境設定による自動ログインを行わないときは,起動時に表示するログイン画面の[接続ホスト名]の初期表示として指定されたホスト名を表示します。
注意事項
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ログイン情報ファイルに記述するパスワードは暗号化やスクランブルを掛けることはできません。このため,ログイン情報ファイルには,OSのユーザー権限によるアクセス制限を設定する運用にしてください。
OSのユーザー権限によるアクセス制限を設定する運用例を次に示します。
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マシン管理者ユーザー(Administratorsなど)でログイン情報ファイルのプロパティの[セキュリティ]タブを選択する。
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[名前]リストから,アクセスを許可または拒否させたいユーザーを選択する。
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[アクセス許可]リストでアクセスの許可または拒否を設定する。
この運用でセキュリティの問題が発生する場合は,キーワード「password」を指定しないでください。passwordを指定しない場合,エラーメッセージ「KAVV140-E ログイン情報ファイル(ファイル名)のキーワード(キーワード名)が指定されていません。」が表示されたあとに[ログイン]ダイアログボックスが表示されるので,パスワードを入力してください。
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-aオプションを指定した場合,JP1/AJS3 - Viewの[環境設定]ダイアログボックスの[起動]−[自動ログイン]で[する]が設定されていても,自動ログイン機能は無効となり,ログイン情報ファイルで指定した情報でログインします。
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JP1/AJS3 - Viewを連続して複数起動するときは,前回起動した[JP1/AJS3 - View]ウィンドウが表示されてから,次のJP1/AJS3 - Viewを起動してください。前回起動した画面が表示しきらないうちに,次のJP1/AJS3 - Viewを起動した場合,環境設定の情報が無効になる場合があります。
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オプションと値との間は,必ず1バイト以上の空白文字で区切ってください。
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ログイン情報ファイルの名称を指定する場合,「"(ダブルクォーテーションマーク)」でファイル名を囲まないでください。「"(ダブルクォーテーションマーク)」でファイル名を囲むと,メッセージ「KAVV380-E ログイン情報ファイル(ファイル名)が見つかりません。詳細情報:詳細情報1,詳細情報2」が表示されます。
使用例1
[ログイン]画面および[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの表示および操作を省略し,[ジョブネットモニタ]ウィンドウを直接起動します。ログイン情報ファイルはapserver_login.txtを使用し,[ジョブネットモニタ]ウィンドウでは「AJSROOT1:/GYOUMU_GROUP1/PCジョブ」というジョブネットの最新の実行結果を表示するものとします。
ajs -v monitor -n AJSROOT1:/GYOUMU_GROUP1/PCジョブ -m result -a apserver_login.txt
使用例2
[ログイン]画面の表示および操作を省略し,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウを直接起動します。ログイン情報ファイルはapserver_login.txtを使用するものとします。
ajs -a apserver_login.txt