12.4.12 [詳細定義−[フレキシブルジョブ]]ダイアログボックス
[詳細定義−[フレキシブルジョブ]]ダイアログボックスでは,フレキシブルジョブの詳細を定義します。
このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。
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[定義]タブ
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[属性]タブ
- 〈この項の構成〉
(1) 共通する表示項目
共通する表示項目を次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [ユニット名]
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ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「フレキシブルジョブ」です。
- [コメント]
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ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
- [宛先/一斉配信エージェント]
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フレキシブルジョブの実行要求先のホスト名,IPアドレス,またはDNS名を128バイト以内の文字列で指定します。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。jp1hosts情報またはjp1hosts2情報は参照しません。
一斉配信する場合は,実行要求先は一斉配信エージェントです。
一斉配信しない場合で,ロードバランサーを使用するときは,実行要求先はロードバランサーです。
一斉配信しない場合で,ロードバランサーを使用しないときは,実行要求先はフレキシブルジョブを実行するエージェントホストです。
- [一斉実行]
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フレキシブルジョブの一斉実行を使用するかどうかを指定します。フレキシブルジョブの一斉実行を使用する場合は[する]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
また,[する]をチェックした場合は,同期モードで動作させるか,非同期モードで動作させるかを指定できます。同期モードとは,一斉配信先のすべての宛先エージェントで実行が完了したときにジョブを終了し,後続ジョブを処理する方式です。非同期モードとは,一斉配信先のすべての宛先エージェントへの実行要求が完了した時点でジョブを終了し,後続ジョブを処理する方式です。デフォルトは[同期]です。
- [中継エージェント]
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中継エージェントを使用するかどうかを指定します。中継エージェントを使用する場合は[中継する]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
マネージャーホストがWindowsおよびLinux以外のOSの場合,[中継する]を必ずチェックしてください。ajsatsetupコマンドでフレキシブルジョブの要求元機能をセットアップしている中継エージェントで,フレキシブルジョブを中継させる必要があります。
[中継する]をチェックした場合は,フレキシブルジョブを中継させたい実行エージェント名または実行エージェントグループ名を255バイト以内の文字列で指定します。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
なお,中継エージェントは実行エージェント制限の対象です。ただし,この項目はテキストボックスとして表示されるので,実行エージェントプロファイルに設定されている実行エージェントをコンボボックスの中から選択することはできません。また,[OK]ボタンをクリックしたときに,実行エージェントプロファイルに設定されているかどうか確認されません。
(2) [定義]タブ
[詳細定義−[フレキシブルジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [実行ファイル名]
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実行したいエージェントホスト上のファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
ファイル名は,絶対パスで指定します。実行したいファイルが環境変数PATHで指定されたパスの直下にある場合は,実行ファイル名だけで指定できます。
また,マクロ変数を使用できます。実行ファイル名に空白文字が含まれる場合,「"(ダブルクォーテーションマーク)」で実行ファイル名を囲んでください。
パラメーターは[実行ファイル名]に記載しないで,[パラメーター]に記載してください。
- [パラメーター]
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ジョブパラメーターを1,023バイト以内の文字列で指定します。また,マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
- [環境変数]
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ジョブ実行時は,ジョブ実行時に設定される環境変数,システム環境変数,または実行ユーザー(OSユーザー)のローカルログインスクリプトに設定されている環境変数が有効となります。その環境に新たな変数を付け加えてジョブを実行できます。付け加える環境変数を10,240バイト以内の文字列で指定します。また,マクロ変数を使用することもできます。デフォルトは空白です。
ジョブ実行時に設定される環境変数については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 1.4.2 JP1/AJS3から実行されるジョブ実行時に設定される環境変数」を参照してください。
環境変数を定義する際の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 付録A 環境変数および環境変数ファイルを定義する場合の注意事項」を参照してください。
- [終了判定]
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終了判定の条件を選択します。
- [判定結果]
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[判定結果]で選択した終了判定の条件によって,表示項目が異なります。デフォルトは[しきい値による判定]です。[判定結果]の下には[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目が表示されています。選択できる終了判定の条件を次に示します。
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[常に正常]
フレキシブルジョブを常に正常終了します。[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目は,指定できません。
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[常に異常]
フレキシブルジョブを常に異常終了します。[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目は,指定できません。
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[ファイルが存在すれば正常]
宛先エージェント上でのジョブプロセスの実行終了時に,[ファイル名]で指定したエージェントホスト上のファイルがあれば,フレキシブルジョブを正常終了します。[判定結果]の下の項目は,[ファイル名]に変更されます。任意のファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は,絶対パスで指定します。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
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[ファイルが更新されれば正常]
宛先エージェント上でのジョブプロセスの実行開始から終了までの間に,[ファイル名]で指定したエージェント上のファイルが更新されれば,フレキシブルジョブを正常終了します。[判定結果]の下の項目は,[ファイル名]に変更されます。任意のファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は,絶対パスで指定します。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
ファイルの更新有無の判定には,ファイルの更新時刻が使用されます。Linuxで実行した場合,ファイルの更新有無は秒単位で判定されるため,ファイルの更新間隔が1秒以内のときは,ファイルは更新されていないと見なされてジョブが異常終了することがあります。
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[しきい値による判定]
正常終了と警告終了の判定基準とする値,または正常終了と異常終了の判定基準とする値を定義します。[警告しきい値]と[異常しきい値]の指定できる値は,0〜2,147,483,647です。デフォルトは,[警告しきい値]が空白で,[異常しきい値]が0です。
デフォルトの場合は,終了コードが0以外のときに異常終了となります。[警告しきい値]を設定した場合は,終了コードが0から設定した値までを正常終了とします。終了コードが[警告しきい値]より大きい場合に警告終了となります。また,[異常しきい値]を設定した場合は0から[異常しきい値]までが正常終了となります。終了コードが-1以下または[異常しきい値]より大きい場合に異常終了となります。[警告しきい値]と[異常しきい値]の両方を指定した場合は,終了コードが0から[警告しきい値]までが正常終了,[警告しきい値]より大きく[異常しきい値]までが警告終了,-1以下または[異常しきい値]より大きい場合が異常終了となります。
Linuxで実行した場合,終了コードは0〜255の値となり,負の値はありません。
実行したプログラムが負の値で終了した場合,終了コードは,256 + (exitコード)と扱われます(例えば,-1でexitした場合は,256 - 1 = 255と扱われます)。
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- 注意事項
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[ファイルが存在すれば正常]または[ファイルが更新されれば正常]を選択している場合,フレキシブルジョブの終了コードは,実行したプログラムの終了コードではなく次の値が設定されます。
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正常終了の場合:0
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異常終了の場合:1
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- [異常終了時リトライ]
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実行ファイルがエラーになった場合,リトライ実行するかどうかを選択します。
[判定結果]で[しきい値による判定]を選択している場合に指定できます。
指定できる種類は,[しない]または[する]です。デフォルトは[しない]です。
- [終了コード]
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[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,リトライ実行するジョブの終了コードを指定します。
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下限値
リトライ実行する場合に,終了コードの下限値を指定します。終了コードがここで指定した値以上の場合,リトライが実行されます。
指定できる値は,1〜4,294,967,295です。デフォルトは空白です。この項目を省略した場合,「[異常しきい値]に指定した値 + 1」が仮定されます。
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上限値
リトライ実行する場合に,終了コードの上限値を指定します。終了コードがここで指定した値以下の場合,リトライが実行されます。
指定できる値は,1〜4,294,967,295です。デフォルトは空白です。この項目を省略した場合,「4,294,967,295」が仮定されます。
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- [最大リトライ回数]
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[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,リトライ実行する最大回数を指定します。指定できる値は,1〜12です。デフォルトは「1」です。
- [リトライ間隔]
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[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,ジョブの実行ファイルがエラーになってからリトライ実行を開始するまでの間隔を指定します。指定できる値は,1〜10(単位:分)です。デフォルトは「1」です。
(3) [属性]タブ
[詳細定義−[フレキシブルジョブ]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [保留]
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ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
- [種別]
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ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。
- [所有者]
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ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,ログインしているJP1ユーザー名です。ただし,上位ユニットに対して上位ユニット属性継承機能を設定している場合,デフォルトは,上位ユニットの所有者です。
- [JP1資源グループ]
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JP1資源グループ名を63バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。デフォルトは,空白です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。
- [実行ユーザー種別]
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実行ユーザーの種類を選択します。デフォルトは[登録ユーザー]です。選択できる種類を次に示します。
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[登録ユーザー]
ジョブを登録したJP1ユーザーでユーザーマッピングします。変換されたOSのユーザーのアカウントでジョブを実行します。
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[所有ユーザー]
ジョブを所有しているJP1ユーザーでユーザーマッピングします。変換されたユーザーのアカウントでジョブを実行します。
ここで指定したユーザーからOSのユーザーに変換されるように,ジョブ実行ホストでユーザーマッピングする必要があります。
なお,上位ユニットに実行ユーザー固定機能を設定している場合,実行ユーザーは,ここでの指定に関係なく,ユニット属性プロファイルの設定に従って固定されます。
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