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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.3.4 [退避]ダイアログボックス

[退避]ダイアログボックスでは,ユニットの定義などの退避方法を指定します。[退避]ダイアログボックスを次の図に示します。

図12‒9 [退避]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[同一名称のユニットの退避]

ユニットを退避する場合,同じ名称のユニットがすでに退避ボックスにあるときの退避方法を指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。[する]を選択した場合,退避ボックスにある退避ファイルを強制的に更新します。デフォルトは[しない]です。

退避ボックス]

退避情報ディレクトリに作成した退避ボックス名が表示されます。[退避ボックス]の退避ボックス名をクリックすると,[退避ファイル]に退避ファイル名が表示されます。

退避ファイル]

退避ボックスに格納されている退避ファイル名,ユニットの種別,およびフルパスが表示されます。

[退避ボックス名]

退避ファイルを格納する退避ボックス名を50バイト以内の文字列で指定します。また,すでに作成されている退避ボックスに退避ファイルを格納したいときは,[退避ボックス]に表示されている退避ボックス名をダブルクリックします。

[ユニットの要素]

ツリーエリアで選択したユニットの直下のユニット名と種別が一覧で表示されます。リストエリア,またはマップエリアで選択した場合は,選択したユニットだけが表示されます。

[退避の対象]

退避したいユニット名が表示されます。

[追加]ボタン

[ユニットの要素]で選択したユニットを[退避の対象]に追加します。[ユニットの要素]でユニット名を選択すると,[追加]ボタンをクリックできます。

[削除]ボタン

[退避の対象]で選択したユニットを[退避の対象]から削除します。[退避の対象]でユニット名を選択すると,[削除]ボタンをクリックできます。

注意事項
  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面),または[ジョブネットエディタ]ウィンドウのツリーエリアで,下位にユニットがないユニットを選択して[退避]ダイアログボックスを表示させた場合は,[OK]ボタンをクリックできません。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)を更新すると,ルートジョブネットが再作成されるため,リリース登録されていない状態になります。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)の中には,次のユニットをインポートできません。

    ・リモートジョブネット

    ・起動条件

    ・ジョブネットコネクタ

補足事項
  • 次に示すユーザーに限り,ユニットを退避できます。

    ・Administrators権限を持つユーザー

    ・退避するすべてのユニットの参照権限,および退避ボックスの更新権限を持つユーザー

  • JP1/AJS3 - ManagerのOS種別がWindowsの場合は,退避ボックス名は大文字・小文字が区別されません。JP1/AJS3 - ManagerのOS種別がUNIXの場合は,退避ボックス名は大文字・小文字が区別されます。

  • 一つの退避ボックスに作成できる退避ファイルは,最大1,024個です。

  • 接続するJP1/AJS3 - Managerの環境設定パラメーターAJSPRINTNETSCHPRFによって,上位ジョブネットのスケジュールに依存する指定があり,かつスケジュールルールを持つネストジョブネットのユニット定義情報を出力する場合に,次のどちらかの出力方法を指定できます。

    ・スケジュールルールを有効にし,上位ジョブネットのスケジュールに依存しない。

    ・スケジュールルールを削除し,上位ジョブネットのスケジュールに依存する。

    環境設定パラメーターAJSPRINTNETSCHPRFの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.4.2(79) AJSPRINTNETSCHPRF」を参照してください。