2.3.2 ジョブネット「受注処理」を定義する
ジョブネット「受注処理」を定義する操作について説明します。
ジョブネットの定義には,大きく分けて四つの作業があります。
- 作業1
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ジョブグループを定義する
- 作業2
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ジョブネットを定義する
- 作業3
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ジョブを定義する
- 作業4
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ジョブを関連づける
ここでは,作業2〜4について説明します。ジョブグループはJP1/AJS3 - Managerのインストール時に自動的に作成されるジョブグループ(AJSROOT1)を使用するため,作業1の「ジョブグループを定義する」は省略します。
- 〈この項の構成〉
(1) ジョブネットを定義する
ジョブグループ「AJSROOT1」の中にジョブネット「受注処理」を定義します。ジョブネットを定義する手順を次に示します。
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[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]をクリックする。
[ジョブネット定義]が選択状態になります。
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[編集]−[新規作成]−[ジョブネット]を選択する。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
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ジョブネットに属性などを定義する。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスの定義内容を次に示します。
図2‒4 [詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックス - [ユニット名]
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「受注処理」と入力します。
- [実行エージェント]
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ジョブを実行する実行エージェント名を入力します。ただし,ジョブを実行するホストが[ログイン]画面で入力した接続ホスト名と同じ場合は入力する必要はありません。
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[OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブグループ「AJSROOT1」の中にジョブネット「受注処理」が作成され,リストエリアに表示されます。
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リストエリアでジョブネット「受注処理」が選択状態になっていることを確認し,[表示]ボタンをクリックする。
詳細情報エリアにジョブネット「受注処理」の定義情報が表示されます。
手順5まで操作したときの,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)を次に示します。
図2‒5 ジョブネット作成後の[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)
(2) ジョブを定義する
ジョブネット「受注処理」にジョブを定義します。ジョブを定義する手順を次に示します。
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[JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]が選択状態になっていることを確認する。
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ツリーエリアにジョブグループ「AJSROOT1」が表示されていることを確認し,リストエリアでジョブネット「受注処理」をクリックする。
ジョブネット「受注処理」が選択状態になります。
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[編集]−[編集]を選択する。または,ジョブネット「受注処理」をダブルクリックする。
次に示す[ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
図2‒6 ジョブ定義前の[ジョブネットエディタ]ウィンドウ このウィンドウで,ジョブネット「受注処理」に四つのジョブを定義します。
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[排他編集]がチェックされた状態にする。
ジョブを定義したり関連づけたりするときは,ほかのユーザーがアクセスできないようにします。
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アイコンリストの[標準]タブからPCジョブアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
PCジョブアイコンをマップエリアにドロップすると,[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスが表示されます。
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ジョブに属性などを定義する。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスの[定義]タブの定義内容を次に示します。
図2‒7 [詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックス([定義]タブ) - [ユニット名]
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「受注データ集計」と入力します。
- [実行ファイル名]
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ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定を省略してもかまいません。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスの[属性]タブの定義内容を次に示します。
図2‒8 [詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックス([属性]タブ) - [保留]
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[する]を選択します。
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[OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブネット「受注処理」に受注データ集計ジョブが定義されました。
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手順5〜7と同様に,三つのジョブを定義する。
各ジョブの定義内容を次に示します。
「在庫チェックジョブ」の定義内容
- [ユニット名]
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「在庫チェック」と入力します。
- [実行ファイル名]
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「C:\Temp\err.bat」と入力します。
「C:\Temp\err.bat」については,「2.2 例題を実施する前に必要な準備」を参照してください。
- [終了判定]
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[判定結果]に[ファイルが存在すれば正常]を指定し,[ファイル名]に「C:\Temp\zaiko-check」と入力します。
この例題では,リカバリージョブの実行を紹介するために,指定したファイル(C:\Temp\zaiko-check)がない場合に,在庫チェックジョブが異常終了するように設定します。
「受注伝票作成ジョブ」の定義内容
- [ユニット名]
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「受注伝票作成」と入力します。
- [実行ファイル名]
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ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定を省略してもかまいません。
「発注伝票作成リカバリージョブ」の定義内容
- [ユニット名]
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「発注伝票作成」と入力します。
- [実行ファイル名]
-
ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定を省略してもかまいません。
- [種別]
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[属性]タブに切り替えて,[リカバリ]を選択します。
リカバリージョブにすると,マップエリアのアイコンの右上に「R」が付きます。
ジョブネット「受注処理」に四つのジョブが定義されました。
リストエリアの[ユニット名]にはそれぞれのジョブのユニット名が,[種別]には「PCジョブ」が表示されます。
(3) ジョブを関連づける
四つのジョブを実行順序に従って関連づけます。
まず,通常のジョブの実行順序として「受注データ集計ジョブ」「在庫チェックジョブ」「受注伝票作成ジョブ」の順で関連づけます。
次に,「在庫チェックジョブ」が異常終了した場合のリカバリージョブの実行順序として「在庫チェックジョブ」「発注伝票作成リカバリージョブ」の順で関連づけます。
ジョブを関連づける手順を次に示します。
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関連線連続接続ボタンをクリックする。
関連線連続接続ボタンが選択状態になります。
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1番目に実行する「受注データ集計ジョブ」,2番目に実行する「在庫チェックジョブ」,3番目に実行する「受注伝票作成ジョブ」の順にアイコンをクリックする。
アイコンはクリックするごとに選択状態になります。
アイコン間に黒色の矢印が表示されます。
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マップエリアの任意の位置でマウスをクリックする。
最後にクリックした「受注伝票作成ジョブ」のアイコンの選択が解除されます。
これで通常のジョブの関連づけは終了です。続いて,リカバリージョブを関連づけます。
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関連線接続ボタンをクリックする。
関連線接続ボタンが選択状態になります。
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「在庫チェックジョブ」,「発注伝票作成リカバリージョブ」の順にアイコンをクリックする。
アイコンはクリックするごとに選択状態になります。
アイコン間に赤色の矢印が表示されます。
手順5まで操作した場合の,[ジョブネットエディタ]ウィンドウを次に示します。
図2‒9 ジョブ定義および関連づけ後の[ジョブネットエディタ]ウィンドウ
ここまでの操作でジョブネット「受注処理」の定義は完了です。
なお,ジョブネットを作成したとき,ジョブを定義したときなど,その時々で情報が保存されているため,ジョブネット定義後にジョブネットを保存する必要はありません。
ジョブネットの定義が完了したら,ジョブネットを実行します。[ジョブネットエディタ]ウィンドウを閉じてください。