Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


2.7.9 JP1/AJS3 - Managerのインストールおよびアンインストール中にエラーを検知したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのインストールおよびアンインストール中にエラーを検知したときの対処方法について説明します。説明する項目は次のとおりです。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3 - Managerのインストール中にエラーが発生したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2‒14 JP1/AJS3 - Managerのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

エラーコード

エラーの原因

対処方法

63

JP1/AJS3の動作に必要なOSのパッチやパッケージがインストールされていません。

リリースノートを参照して,必要なOSのパッチやパッケージをインストールしたあと,JP1/AJS3のアンインストールおよびインストールをしてください。

66

組み込みDBのインストール先ディスクの空き容量が不足しています。

JP1/AJS3をインストールする環境を見直してください。ディスクに十分な空きがあるか確認してください。

80

前回インストールした組み込みDBがアンインストールされていません。

次の対処をしてください。

Windowsの場合

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajsembdbstop -f -id _JF0

  2. 次のコマンドを実行する。

    JP1/AJS3のインストール先フォルダ\sys\install\embdbuninstl_JF0.cmd

  3. 次のフォルダおよびファイルをすべて削除する。

    JP1/AJS3のインストール先フォルダ\embdb\_JF0以下のフォルダおよびファイル

UNIXの場合

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajsembdbstop -f -id _JF0

  2. /etc/inittabに登録された_JF0のpdprcdプロセスを編集モードで削除する。

  3. psコマンドで表示される_JF0のpdprcdプロセスをkillコマンドで終了する。

  4. 次のディレクトリおよびファイルをすべて削除する。

    /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル

82

95

注※

次のどちらかのフォルダとなります。

  • インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)

  • インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

(2) JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2‒15 JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

エラーコード

エラーの原因

対処方法

5

組み込みDBのインストール先ディレクトリがありません。

すでにアンインストールした組み込みDBの情報がJP1/AJS3の共通定義情報に残っていることが考えられます。

次の対処をしてください。

  1. JP1/AJS3にインストール済みのすべての組み込みDBセットアップ識別子について,ajsembdbuninstlコマンドを実行する。

    ajsembdbuninstlコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド ajsembdbuninstl」を参照してください。

  2. 次のコマンドをすべて実行し,共通定義情報を削除する。

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULTまたは論理ホスト名 -c JP1AJS2 -n EMBDBINSTALL

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDB

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDBPORT

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

6

組み込みDBのアンインストールに必要な情報がありません。

81

組み込みDBがインストールされていません。

10

組み込みDBのアンセットアップに失敗しました。

次の要因が考えられます。

  • すでにアンインストールした組み込みDBの情報がJP1/AJS3の共通定義情報に残っている

  • メモリーが不足している

JP1/AJS3のアンインストールを実行する環境を見直してください。また,メモリーに十分な空きがあるか確認してください。

このエラーが繰り返し出力される場合は,次の対処をしてください。

  1. JP1/AJS3にインストール済みのすべての組み込みDBセットアップ識別子について,ajsembdbuninstlコマンドを実行する。

    ajsembdbuninstlコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド ajsembdbuninstl」を参照してください。

  2. 次のコマンドをすべて実行し,共通定義情報を削除する。

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULTまたは論理ホスト名 -c JP1AJS2 -n EMBDBINSTALL

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDB

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDBPORT

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。