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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


1.2.4 トレースログ

トレースログとは,トラブルが発生した場合に,トラブル発生の経緯を調査したり,各処理の処理時間を測定したりするために採取するログ情報のことです。

JP1/AJS3のトレースログのログ情報は,複数のトレースログファイルに出力されます。各トレースログファイルについては,内部形式は公開していません。また,バイナリファイルについては,テキストエディターなどを使ってファイルの内容を参照することはできません。

〈この項の構成〉

(1) スケジューラー

スケジューラートレースログには,次の2種類があります。

スケジューラーサービス単位でトレースログを出力する設定方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.1.5 スケジューラートレースログをスケジューラーサービス単位で出力する設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.1.5 スケジューラートレースログをスケジューラーサービス単位で出力する設定」(UNIXの場合)を参照してください。

なお,トレースログのファイルサイズは,ajstrsetszコマンドで変更できます。ajstrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajstrsetsz」を参照してください。

(2) ジョブ実行

ジョブ実行制御のトレースログは,JP1/AJS3 - ManagerホストやJP1/AJS3 - Agentホストで機能ごとに複数のファイルに分かれます。各ファイルの名称については,「1.2.5 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

(3) イベント・アクション

イベント・アクション制御のトレースログは,JP1/AJS3 - ManagerホストやJP1/AJS3 - Agentホストで機能ごとに複数のファイルに分かれます。各ファイルの名称については,「1.2.5 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

(4) キューレスジョブ

JP1/AJS3 - ManagerホストとJP1/AJS3 - Agentホストでそれぞれ一つのファイルをラップアラウンドして使用します。ファイルサイズのデフォルトは15,360キロバイトで,出力形式はバイナリー形式です。また,ajsqltrsetszコマンドでトレースログファイルサイズを変更することができます。ajsqltrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド ajsqltrsetsz」を参照してください。

(5) その他