1.2.3 実行結果ログ
実行結果ログとは,エージェントホストでジョブやイベントジョブの実行情報を確認できるログ情報のことです。実行結果ログを使用すると,通信障害などでマネージャーホスト側からエージェントホストでのジョブやイベントジョブの実行状態がわからなくなった場合に,エージェントホスト側でジョブやイベントジョブの実行状態が確認できます。
実行結果ログには,次の2種類があります。
-
ジョブ実行結果ログファイル
-
イベントジョブ実行結果ログファイル
- 〈この項の構成〉
(1) ジョブ実行結果ログファイル
ジョブ実行結果ログファイルは,エージェントホストでジョブの実行状態を確認できるログ情報です。ジョブ実行結果ログファイルは,環境設定パラメーターJOBEXECRESULTLOGで「1」または「2」が設定されている場合に出力されます。
(a) ジョブ実行結果ログファイルの出力先
ジョブ実行結果ファイルの出力先は,環境設定パラメーターJOBEXECRESULTLOGPATHに指定したディレクトリに出力されます。デフォルトは,次のとおりです。
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
-
物理ホストのとき
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\jobexecresult
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
-
「システムドライブ\Windows」配下
-
「システムドライブ\Program Files」配下
-
「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
-
論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1ajs2\log\jobexecresult
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
-
物理ホストのとき
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\jobexecresult
-
論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1ajs2\log\jobexecresult
UNIX/Linuxの場合
-
物理ホストのとき
/var/opt/jp1ajs2/log/jobexecresult
-
論理ホストのとき
共有ディレクトリ/jp1ajs2/log/jobexecresult
(b) ジョブ実行結果ログファイルの出力形式
ジョブ実行結果ログファイルは,任意のテキストエディターで参照できます。ジョブ実行結果ログファイルの出力例を次に示します。
|
ジョブ実行結果ログファイルに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を次に示します。
ヘッダー情報 |
説明 |
---|---|
OS情報 |
ログ出力機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
ホスト名 |
ログ出力機能が起動しているホスト名が出力されます。 |
タイムゾーン |
OSのタイムゾーンが出力されます。 |
ログ出力機能の起動時刻 |
ログ出力機能を起動した時刻が出力されます。 |
出力項目 |
説明 |
---|---|
番号(4けた) |
メッセージレコードの通し番号。 |
日付(10バイト) |
メッセージの取得日付:yyyy/mm/dd(年/月/日)。 |
時刻(12バイト) |
メッセージの出力時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.SSS(時:分:秒.ミリ秒)。 |
AP名(16バイト以内) |
メッセージを出力するプロセス名。 出力されるAP名は次のとおりです。
|
プロセスID |
プロセスID。 16進数で出力されます。 |
スレッドID |
スレッドID。 16進数で出力されます。 |
メッセージID |
メッセージID。 ジョブ実行結果ログファイルに出力されるメッセージは次のとおりです。
|
メッセージテキスト |
ジョブ実行結果ログファイルに出力されるメッセージテキスト。 メッセージIDごとのメッセージテキストについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ 5.1 KAVUで始まるメッセージの一覧」を参照してください。 |
(2) イベントジョブ実行結果ログファイル
イベントジョブ実行結果ログファイルは,エージェントホストでイベントジョブの実行状態を確認できるログ情報です。イベントジョブ実行結果ログファイルは,環境設定パラメーターEVJOBEXECRESULTLOGで「1」または「2」が設定されている場合に出力されます。
(a) イベントジョブ実行結果ログファイルの出力先
イベントジョブ実行結果ファイルの出力先は,環境設定パラメーターEVJOBEXECRESULTLOGPATHに指定したディレクトリに出力されます。デフォルトは,次のとおりです。
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
-
物理ホストのとき
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\evjobexecresult
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
-
「システムドライブ\Windows」配下
-
「システムドライブ\Program Files」配下
-
「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
-
論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1ajs2\log\evjobexecresult
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
-
物理ホストのとき
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\evjobexecresult
-
論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1ajs2\log\evjobexecresult
UNIX/Linuxの場合
-
物理ホストのとき
/var/opt/jp1ajs2/log/evjobexecresult
-
論理ホストのとき
共有ディレクトリ/jp1ajs2/log/evjobexecresult
(b) イベントジョブ実行結果ログファイルの出力形式
イベントジョブ実行結果ログファイルは,任意のテキストエディターで参照できます。イベントジョブ実行結果ログファイルの出力例を次に示します。
|
イベントジョブ実行結果ログファイルに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を次に示します。
ヘッダー情報 |
説明 |
---|---|
OS情報 |
ログ出力機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
ホスト名 |
ログ出力機能が起動しているホスト名が出力されます。 |
タイムゾーン |
OSのタイムゾーンが出力されます。 |
ログ出力機能の起動時刻 |
ログ出力機能を起動した時刻が出力されます。 |
出力項目 |
説明 |
---|---|
番号(4けた) |
メッセージレコードの通し番号。 |
日付(10バイト) |
メッセージの取得日付:yyyy/mm/dd(年/月/日)。 |
時刻(12バイト) |
メッセージの出力時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.SSS(時:分:秒.ミリ秒)。 |
AP名(16バイト以内) |
メッセージを出力するプロセス名。 出力されるAP名は次のとおりです。
|
プロセスID |
プロセスID。 16進数で出力されます。 |
スレッドID |
スレッドID。 16進数で出力されます。 |
メッセージID |
メッセージID。 イベントジョブ実行結果ログファイルに出力されるメッセージは次のとおりです。
|
メッセージテキスト |
イベントジョブ実行結果ログファイルに出力されるメッセージテキスト。 メッセージIDごとのメッセージテキストについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ 4.1 KAVTで始まるメッセージの一覧」を参照してください。 |