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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


13.1.12 JP1/AJS3の稼働状況を可視化したい

日々の運用の中で,JP1/AJS3の稼働状況を把握したい場合があります。ここでは,稼働状況レポートの出力機能を使用してスケジューラーサービスの処理量やジョブの実行状況を可視化する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 背景

ある企業では,スケジューラーサービス「AJSROOT1」だけでジョブを管理しています。日々の運用でジョブが計画どおり実行できているかを把握しようとしています。

(2) 実現したいこと

日々の運用でジョブが計画どおり実行できているか把握するため,ルートジョブネットやジョブ,イベントジョブといった種別ごとの実行数を確認したい。また,これらの情報を1日ごとや時間帯ごとに可視化したい。

(3) 解決方法

稼働状況レポートの出力機能を使用することで,スケジューラーサービスの処理量やジョブの実行状況を可視化できます。

1日ごとにスケジューラーサービス「AJSROOT1」の処理量やジョブの実行状況を,分単位で稼働状況レポートに出力します。CSV形式で出力された稼働状況レポートをExcelなどで集計・分析し,ジョブの種別ごとの件数や時間帯ごとの件数を可視化できます。

図13‒24 稼働状況レポートの出力から可視化までの流れ

[図データ]

(4) 設定手順

稼働状況レポートを出力する手順を次に示します。

  1. 稼働状況ログファイルのサイズを見積もる。

  2. 稼働状況レポートの出力機能を有効にする。

    JP1/AJS3 - Managerがバージョン12-00以降の場合,この手順は不要です。

  3. ajsreportコマンドを実行し,CSV形式で稼働状況レポートを出力する。

  4. 出力された稼働状況レポートをExcelなどで集計・分析する。

(5) マニュアル記載個所

項目

詳細項目

参照個所

概要

5.3 JP1/AJS3の稼働状況を確認する

見積もり

稼働状況ログファイル

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.8 稼働状況ログファイルのサイズを見積もる」

設定手順

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.6 稼働状況レポートの出力に関する設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.7 稼働状況レポートの出力に関する設定」(UNIXの場合)

コマンド(ajsreportコマンド)

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsreport」