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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


13.1.2 実行エージェントの指定誤りなどによる,不正なジョブ実行を防止したい

複数の部門でJP1/AJS3 - Managerを共有していて,各部門が利用できる実行エージェントを区別して運用している場合,ジョブの実行先エージェントの定義を誤ると,利用してはいけない実行エージェントでジョブを不正に実行してしまいます。ここでは,不正なジョブ実行を未然に防止する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 運用

次のような運用をしています。

在庫部門と経理部門で実行エージェントとスケジューラーサービスを分けて運用する例を,次の図に示します。

図13‒4 実行エージェントとスケジューラーサービスを分けて運用する例

[図データ]

(2) 課題

ジョブを他部門用の実行エージェントで実行しないようにしたい。

図13‒5 他部門用の実行エージェントでジョブを実行する例

[図データ]

(3) 解決方法

実行エージェント制限機能を使用することで,許可していない実行エージェントでジョブを実行しないようにできます。これによって,誤って他部門用の実行エージェントでジョブを実行するトラブルを防止できます。

実行エージェント制限機能を使用するには,実行エージェントプロファイルをスケジューラーサービス単位で作成します。実行エージェントプロファイルには,ユニットごとに,許可する実行エージェントを設定します。

実行エージェントプロファイルを設定すると,次のタイミングでユニットの実行エージェントがチェックされます。

(4) 適用契機

次のような場合に,この機能を適用します。

(5) マニュアル記載個所

項目

詳細項目

参照個所

概要

実行エージェント制限

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.5.1(6) 実行エージェント制限について」

設定手順

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 21.1.1 実行エージェント制限の設定手順」