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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


11.1.4 JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータの配置

メインサイトからリモートサイトへのコピー対象でない,共有ディスクにあるJP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外のデータは,通常運用時に別途リモートサイト側に配置しておく必要があります。

メインサイトとリモートサイトの論理ホストを別名にしている場合は,リモートサイト側への配置の際に,論理ホスト名に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータ

JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータを次に示します。

表11‒1 JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータ

項番

必要なデータ

リモートサイト側への配置方法

1

ジョブとして実行されるユーザーアプリケーション

通常運用時にリモートサイト側に配置してください。

2

ユーザーアプリケーションが必要とするデータやファイル

通常運用時にリモートサイト側に配置してください。

3

ユーザーアプリケーションの実行環境

OSのユーザー名やJP1/Baseのユーザーマッピングの設定など,リモートサイト側でユーザーアプリケーションを実行できるようにしてください。

(2) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータの配置

JP1/AJS3以外のプログラムデータおよびファイルの配置例を次の図に示します。

図11‒13 JP1/AJS3以外のプログラムデータおよびファイルの配置例

[図データ]

補足事項

JP1/Baseの論理ホストをJP1/AJS3の論理ホストと同じ共有ディスクで使用することもできます。その場合,共有ディスクはコピー・ミラーリングの対象に含まれます。詳細は,「11.2.1(1)(a) 運用切り替えを実施する前の作業」を参照してください。

なお,自ホスト以外のサーバにアクセスする業務についても,拠点停止を考慮した運用設計が必要になります。例えば,マネージャーホストと通信するユーザーアプリケーションを使用する場合は,マネージャーホストが切り替わることを想定して適切なエラー処理や切り替え先ホストへの再接続処理を実装しておくなどの検討が必要です。