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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


7.3.3 リリース登録後のジョブネット定義の状態

リリース登録後のジョブネット定義が持つ状態は,「リリース待ち」状態,「適用中」状態,「適用終了」状態,「削除待ち」状態,および「リリース登録待ち」状態のうちのどれかになります。これらの状態をリリース状態といいます。それぞれの状態について,次の表に示します。

表7‒1 リリース登録後のジョブネット定義のリリース状態

リリース状態

説明

リリース待ち

リリース日時を待っている状態です。リリース登録が完了してからリリースされるまでの間はこの状態です。

適用中

ジョブネットの定義がリリースされて適用されている状態です。リリース日時になるとこの状態になります。

適用終了

ジョブネットの定義の適用が終了した状態です。次のリリース日時になると,一つ前にリリースされたジョブネットがこの状態になります。

削除待ち

リリース中止に失敗した定義が削除されるのを待っている状態です。この場合,再度リリース中止する必要があります。リリース中止および「削除待ち」状態については,「7.3.7 リリース中止」を参照してください。

リリース登録待ち

リリース登録してから「リリース待ち」状態になるまでの一時的な状態です。また,リリース登録に失敗すると,エラーメッセージ「KAVV2120-E リリース登録に失敗したため,不要なジョブネット定義が残っています。問題解決後,リリース中止し,再度リリース登録してください。」が表示され,この状態のまま残ります。この場合,リリース中止する必要があります。リリース中止については,「7.3.7 リリース中止」を参照してください。

これらの状態のうち,「リリース待ち」状態,「適用中」状態,および「適用終了」状態の遷移を次の図に示します。

図7‒1 リリース状態の遷移

[図データ]

図は,同じルートジョブネットに対して続けてリリース登録した場合の状態遷移を表しています。「AJS_AUTO」,「001」,「002」,および「003」はリリースIDを表します。次に,それぞれの状態遷移について説明します。

「AJS_AUTO」

「001」をリリース登録したときに自動的に作成されたリリースIDです。このときの状態は「適用中」状態です。「001」がリリースされると「適用終了」状態になります。さらに,「002」をリリース登録すると,「AJS_AUTO」のジョブネットに世代がなければ自動的に削除されます

「001」以降のリリースID

リリース登録したときの状態は「リリース待ち」状態です。リリースされると「適用中」状態になります。次のリリースIDの定義がリリースされると,「適用終了」状態になります。さらに次のリリースIDの定義をリリース登録すると,「適用終了」状態のジョブネットに世代がなければ自動的に削除されます

一つ前の「適用終了」状態のジョブネットが削除されない場合は,削除されません。例えば,「001」は,「AJS_AUTO」が削除されないと削除されません。

注※

JP1/AJS3 - Viewの[デイリースケジュール]ウィンドウや[マンスリースケジュール]ウィンドウでリリース先ジョブネットを開いているときにリリース登録すると,メッセージ「KAVS4631-W 世代が存在しない適用終了状態のジョブネット定義を削除できませんでした」が出力され,「適用終了」状態のジョブネットの定義が削除されません。データベースの容量が圧迫されるおそれがあるため,[デイリースケジュール]ウィンドウおよび[マンスリースケジュール]ウィンドウを閉じてからリリース登録するようにしてください。