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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


5.2.2 QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境で使用するISAMファイルの未使用領域の確認方法と再編成の時期

ISAMデータベースの未使用領域の確認は,jpqdbcondコマンドで実行します。

jpqdbcondコマンドを使用する際の注意事項を次に示します。jpqdbcondコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jpqdbcond」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 未使用領域の確認方法

データベースの未使用領域は,jpqdbcondコマンドで確認します。

jpqdbcondコマンドの実行例を次に示します。

jpqdbcond -L -a -t se,10

QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境で使用するISAMファイルの情報を標準出力に出力し,未使用領域サイズがしきい値(10メガバイト)に達していたときに,標準エラー出力と,Windowsイベントログまたはsyslogにメッセージを出力します。これらのオプションを使用して,ジョブを大量に実行するなどの繁忙期でないときに,JP1/AJS3のジョブとしてjpqdbcondコマンドをスケジュール実行することで,定期的にISAMファイルの状態を確認して,警告メッセージを出力できます。

jpqdbcond -l -a

QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境で使用するISAMファイルの状態(未使用領域率と未使用領域サイズ・データファイルフラグメント率)を出力します。

jpqdbcond -L -a -t j,10

未使用領域サイズがしきい値(10メガバイト)に達していたときに,次に示すJP1イベントを出力します。

あらかじめ指定した,任意のしきい値を超えていた場合に再編成してください。

(2) データベースの再編成時期

QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境の再編成の時期は,JPQJOBINFO.K02のファイルサイズとジョブ情報の保存日数も目安にしてください。再編成の詳細については,「9.3 QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用している場合のデータベース再編成」を参照してください。ジョブ情報の保存日数の設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.5 ジョブ実行環境設定」を参照してください。

jpqdbcondコマンドで出力されるJP1イベントの詳細については,「付録A JP1/AJS3が発行するJP1イベント」を参照してください。

(3) jpqdbcondコマンドの注意事項