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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


3.3.2 ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS3 - Viewでユニットを退避する手順

ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS3 - Viewでユニットを退避するために必要な権限を次の表に示します。

表3‒4 退避するために必要な権限

対象

退避に必要な操作権限

退避ボックス

OSユーザーでの更新権限

退避するユニット

JP1ユーザーでの参照権限

退避する階層の上位のユニット

JP1ユーザーでの参照権限

退避する階層の下位のユニット

JP1ユーザーでの参照権限

注※

退避したユニットを回復するためには,退避した時点のユニットに更新権限が必要です。もし,更新権限を持たないユーザーが退避を実行した場合,回復は,Administrators権限またはスーパーユーザー権限を持つOSユーザーにマッピングしたJP1ユーザーで実行してください。ただし,環境設定パラメーターADMACLIMITに「yes」を設定している場合は,更新権限を持つJP1ユーザーで回復を実行してください。

環境設定パラメーターADMACLIMITの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.11.2(4) ADMACLIMIT」を参照してください。

JP1/AJS3 - Viewでユニットを退避する手順を説明します。

  1. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[ジョブネットエディタ]ウィンドウで,退避させたいユニットを選択する。

    ツリーエリアでジョブグループやジョブネットを選択した場合は,選択したジョブグループやジョブネットの直下にあるユニットが退避の対象になります。

  2. [ファイル]−[退避]を選択する。

    [退避]ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスの[ユニットの要素]には,選択したユニットが表示されています。

  3. ユニットの退避先の退避ボックス名を入力する。

    既存の退避ボックス名をダブルクリックすると,そのボックス名が[退避ボックス名]に入力されます。

  4. [退避の対象]に退避させたいユニットの名称を入力する。

    [ユニットの要素]に表示されている名称をダブルクリックすると,その名称が[退避の対象]に入力されます。

  5. ほかに必要な情報を定義して[OK]ボタンをクリックする。

    選択したユニットが退避されます。

ajsbackupコマンドでユニットを退避する例を次に示します。

(例)

新規の退避ボックス(BACKUP)に,ユニット(/UNIT)を退避する場合

ajsbackup -m -n BACKUP /UNIT

ajsbackupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsbackup」を参照してください。