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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


2.4 システム全体のバックアップとリカバリー

OSのコマンドやバックアップ・リカバリーツールを使用してシステム全体をバックアップ・リカバリーする場合,リカバリー後に必ずコールドスタートを実施してください。マネージャーホストをコールドスタートして,ジョブネットの登録予定情報,およびジョブネットやジョブの実行情報を初期化して,マネージャーホストとエージェントホストのそれぞれが保持する情報の不整合を一致させる必要があります。

例えば,ジョブネットの保存世代の情報を残したい場合など,運用状況によってマネージャーホストのコールドスタートが難しいときは,エージェントホスト側をコールドスタートする方法でも対処できます。ただし,使用しているすべてのエージェントホストをコールドスタートする必要があるため,エージェントホストの台数などシステム構成を考慮した検討が必要です。また,マネージャーホスト上でジョブを実行している場合は,マネージャーホストをコールドスタートする必要があります。

システム全体のバックアップ・リカバリーを実施する前に,「2.4.3 システム全体のバックアップとリカバリーに関する注意事項」に記載されている注意事項を確認してください。

マネージャーホスト側またはエージェントホスト側のどちらかで必ずコールドスタートしてください。それぞれのホストでの手順について次に説明します。

〈この節の構成〉