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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


付録C.4 バージョン12-00で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーター一覧

バージョン12-00のJP1/AJS3で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーターについて説明します。

表中でバージョン12-00以降の初期値(推奨値)での動作や条件を記載しています。これらを判断基準として,初期値で運用するかどうか検討し,必要に応じて値を変更してください。

〈この項の構成〉

(1) システム管理に関する環境設定

システム管理に関する環境設定パラメーターのうち,バージョン12-00のJP1/AJS3で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーターを次の表に示します。

注意事項

バージョン11-50以前のJP1/AJS3をバージョン12-00以降にバージョンアップインストールする場合,次の表の環境設定パラメーターの初期値は,バージョンアップ前の初期値を引き継ぎます。設定値を推奨値に変更したい場合は,設定を見直してください。

表C‒8 システム管理に関する環境設定パラメーター

項番

定義キー

環境設定パラメーター

バージョン11-50以前の初期値

バージョン12-00以降の初期値

バージョン12-00以降の初期値での動作・条件

1

JP1_DEFAULT\JP1AJS2\HOST

"AGENTLIMITEXTEND"

dword:00000001

(1,024台)

dword:00000002

(2,048台)

1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を2,048台にします。

最大数を1,024台にする場合は,テータベースの再作成が必要になります。詳細については,「6.2.28 1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するための設定」(Windowsの場合)または「15.2.25 1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するための設定」を参照してください。

(2) スケジューラーサービスに関する環境設定

スケジューラーサービスに関する環境設定パラメーターのうち,バージョン12-00のJP1/AJS3で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーターを次の表に示します。

注意事項

バージョン11-50以前のJP1/AJS3をバージョン12-00以降にバージョンアップインストールする場合,次の表の環境設定パラメーターの初期値は,バージョンアップ前の初期値を引き継ぎます。設定値を推奨値に変更したい場合は,設定を見直してください。

表C‒9 スケジューラーサービスに関する環境設定パラメーター

項番

定義キー

環境設定パラメーター

バージョン11-50以前の初期値

バージョン12-00以降の初期値

バージョン12-00以降の初期値での動作・条件

1

JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名

"RERUNSUBORDINATE"

no

yes

従属ユニットを再実行できるようにします。

2

"NETCOMMENTEVENT"

none

all

拡張属性(共通情報)のオブジェクトタイプが「JOBNET」のJP1イベントに対して,拡張属性(共通情報)の重大度に関係なく,すべてのJP1イベントの拡張属性(固有情報)にユニットのコメントを出力します。

3

"JOBCOMMENTEVENT"

none

all

拡張属性(共通情報)のオブジェクトタイプが「JOB」のJP1イベントに対して,拡張属性(共通情報)の重大度に関係なく,すべてのJP1イベントの拡張属性(固有情報)にユニットのコメントを出力します。

(3) ジョブ実行環境に関する環境設定

ジョブ実行環境に関する環境設定パラメーターのうち,バージョン12-00のJP1/AJS3で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーターを次の表に示します。

注意事項

バージョン11-50以前のJP1/AJS3をバージョン12-00以降にバージョンアップインストールする場合,次の表の環境設定パラメーターの初期値は,バージョンアップ前の初期値を引き継ぎます。設定値を推奨値に変更したい場合は,設定を見直してください。

表C‒10 ジョブ実行環境に関する環境設定パラメーター

項番

定義キー

環境設定パラメーター

バージョン11-50以前の初期値

バージョン12-00以降の初期値

バージョン12-00以降の初期値での動作・条件

1

  • JP1_DEFAULT\JP1AJS2\SCHEDULER\QUEUE\MANAGER\Job

  • JP1_DEFAULT\JP1NBQMANAGER\Job

"MaximumExecJobLogOption"

0

1

ジョブ実行多重度到達を確認するメッセージを出力します。

(4) JP1/AJS3共通情報に関する環境設定

JP1/AJS3共通情報に関する環境設定パラメーターのうち,バージョン12-00のJP1/AJS3で初期値が推奨値に変更された環境設定パラメーターを次の表に示します。

注意事項

バージョン11-50以前のJP1/AJS3をバージョン12-00以降にバージョンアップインストールする場合,次の表の環境設定パラメーターの初期値は,バージョンアップ前の初期値を引き継ぎます。設定値を推奨値に変更したい場合は,設定を見直してください。

表C‒11 JP1/AJS3共通情報に関する環境設定パラメーター

項番

定義キー

環境設定パラメーター

バージョン11-50以前の初期値

バージョン12-00以降の初期値

バージョン12-00以降の初期値での動作・条件

1

JP1_DEFAULT\JP1AJS2COMMON

"LARGEFILEUSE"

no

yes

ファイル監視ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルを監視できます。

注※

OSがWindowsの場合だけです。バージョン11-10以降のJP1/AJS3を利用している場合で,OSがUNIXのときは,この環境設定パラメーターの設定に関係なく,yesを仮定して動作します。