Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


20.3.2 システム管理の環境設定パラメーターの詳細

システム管理の環境設定パラメーターの詳細について説明します。

なお,「デフォルト値」とは,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。

〈この項の構成〉

(1) SEND_PROCESS_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENT

プロセスが異常終了または起動時タイムアウトした場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

このパラメーターは,以前のバージョンからバージョンアップした場合の互換用です。バージョンアップした場合,このパラメーターの設定内容は引き継がれます。

形式

"SEND_PROCESS_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENT"=dword:プロセスが異常終了または起動時タイムアウトした場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(2) SEND_PROCESS_RESTART_EVENT

プロセスの再起動が完了した場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

このパラメーターは,以前のバージョンからバージョンアップした場合の互換用です。バージョンアップした場合,このパラメーターの設定内容は引き継がれます。

形式

"SEND_PROCESS_RESTART_EVENT"=dword:プロセスの再起動が完了した場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(3) SEND_SYSTEM_STARTSTOP_EVENT

JP1/AJS3サービスが起動・停止した場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

形式

"SEND_SYSTEM_STARTSTOP_EVENT"=dword:JP1/AJS3が起動・停止した場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(4) SEND_SYSTEM_CHILD_STARTSTOP_EVENT

プロセスが起動・停止した場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

対象となるのは,次のプロセスです。

Windowsの場合
  • jajs_spmd.exeの子プロセス

  • jajs_dbmd.exe,jajs_hstd.exe,jajs_agtd.exe,jajs_schd.exeの子プロセス

UNIXの場合
  • jajs_spmdの子プロセス

  • jajs_dbmd,jajs_hstd,jajs_agtd,jajs_schdの子プロセス

プロセスの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録B.2 プロセス一覧(Windowsの場合)」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録B.3 プロセス一覧(UNIXの場合)」を参照してください。

形式

"SEND_SYSTEM_CHILD_STARTSTOP_EVENT"=dword:プロセスが起動・停止した場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(5) SEND_SYSTEM_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENT

プロセスが異常終了または起動時タイムアウトした場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

対象となるのは,次のプロセスです。

Windowsの場合
  • jajs_spmd.exeの子プロセス

  • jajs_dbmd.exe,jajs_hstd.exe,jajs_agtd.exe,jajs_schd.exeの子プロセス

UNIXの場合
  • jajs_spmdの子プロセス

  • jajs_dbmd,jajs_hstd,jajs_agtd,jajs_schdの子プロセス

プロセスの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録B.2 プロセス一覧(Windowsの場合)」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録B.3 プロセス一覧(UNIXの場合)」を参照してください。

この環境設定パラメーターは,環境設定パラメーターSEND_PROCESS_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENTと同じ機能です。新規インストールで構築した環境の場合は,環境設定パラメーターSEND_SYSTEM_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENTを指定してください。

なお,環境設定パラメーターSEND_PROCESS_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENTと同時には指定しないでください。同時に指定した場合,どちらかのパラメーターに1が指定されているとJP1イベントが発行されます。

形式

"SEND_SYSTEM_TERMINATED_ABNORMALLY_EVENT"=dword:プロセスが異常終了または起動時タイムアウトした場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(6) SEND_SYSTEM_RESTART_EVENT

プロセスの再起動が完了した場合に,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

この環境設定パラメーターは,環境設定パラメーターSEND_PROCESS_RESTART_EVENTと同じ機能です。新規インストールで構築した環境の場合は,環境設定パラメーターSEND_SYSTEM_RESTART_EVENTを指定してください。

なお,環境設定パラメーターSEND_PROCESS_RESTART_EVENTと同時には指定しないでください。同時に指定した場合,どちらかのパラメーターに1が指定されているとJP1イベントが発行されます。

形式

"SEND_SYSTEM_RESTART_EVENT"=dword:プロセスの再起動が完了した場合のJP1イベント発行有無

指定できる値
0

JP1イベントを発行しません。

1

JP1イベントを発行します。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(7) AJSSYSDIR(システム管理用)

JP1/AJS3のシステムファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

Administrators権限またはスーパーユーザー権限を持つユーザーに,このディレクトリに対する更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。また,すべてのユーザーに操作権限(UNIXの場合はrx)を定義しておいてください。

形式

"AJSSYSDIR"="システム用ディレクトリ名"

指定できる値
  • Windowsの場合

    180バイト以内の文字列

  • UNIXの場合

    191バイト以内の文字列

;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。

デフォルト値
  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\sys

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\sys

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2/sys/

推奨値
  • 物理ホストの場合

    デフォルト値

  • 論理ホストの場合

    セットアップ時の設定値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • デフォルト値のフォルダおよびディレクトリは,この環境設定パラメーター以外でも使用します。環境設定パラメーターを変更した場合も,デフォルトのフォルダおよびディレクトリは削除しないでください。

  • 物理ホストおよび各論理ホストの設定値は,それぞれ異なるパスを設定してください。

  • クラスタ構成の論理ホストの設定値は,共有ディスク上のパスを設定してください。

(8) AJSLOGDIR(システム管理用)

JP1/AJS3のログファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

すべてのユーザーに,このディレクトリに対する更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。

形式

"AJSLOGDIR"="ログ用ディレクトリ名"

指定できる値
  • Windowsの場合

    180バイト以内の文字列

  • UNIXの場合

    191バイト以内の文字列

;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。

デフォルト値
  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2/log

推奨値
  • 物理ホストの場合

    デフォルト値

  • 論理ホストの場合

    セットアップ時の設定値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • デフォルト値のフォルダおよびディレクトリは,この環境設定パラメーター以外でも使用します。環境設定パラメーターを変更した場合も,デフォルトのフォルダおよびディレクトリは削除しないでください。

  • 物理ホストおよび各論理ホストの設定値は,それぞれ異なるパスを設定してください。

  • クラスタ構成の論理ホストの設定値は,共有ディスク上のパスを設定してください。

(9) HOSTLOGSIZE

ログファイルのサイズを指定します。

ログファイルにはajshlogdの起動および停止時のログ(KAVS0220-I,KAVS0221-I)やajsinetdの認証エラー時のログ(KAVS1009-W)を出力します。ただし,スケジューラーサービス環境設定の環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTDESTに「host」を設定した場合は,該当するスケジューラーサービスのスケジューラーログを出力します。この場合は,ジョブやジョブネットの実行状況を確認できるように,最低でも1日分のログが保存できるサイズを指定してください。

スケジューラーサービスのスケジューラーログを出力するように設定した場合のログファイルサイズの見積もり手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.1 スケジューラーログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

形式

"HOSTLOGSIZE"=dword:ホスト単位のスケジューラーログファイルのサイズ

指定できる値

16進数で0〜1E8480(10進数で0〜2,000,000)(単位:キロバイト)

dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

JP1/AJS3の新規のインストールまたはV8以前からのバージョンアップインストール時,およびクラスタ運用のセットアップ時に「dword:00002800」(10進数で10,240)が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(10) HOSTLOGFILE1

ログファイルの名称をフルパスで指定します。

ホスト単位のスケジューラーログファイル2とは異なるファイル名を指定してください。

このログファイルに指定したサイズ以上の情報が書き込まれると,それ以降はログファイル2に情報が書き込まれるようになります。

物理ホストおよび各論理ホストの設定値は,それぞれ異なるパスを設定してください。

UNIXの場合,ホスト単位のスケジューラーログファイルを使用するとき,このパラメーターは省略できません。

形式

"HOSTLOGFILE1"="ホスト単位のスケジューラーログファイル1の名称"

指定できる値

255バイト以内の文字列

デフォルト値
  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\ajs-host-log1.log

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log\ajs-host-log1.log

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log1.log

推奨値
  • 物理ホストの場合

    デフォルト値

  • 論理ホストの場合

    セットアップ時の設定値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(11) HOSTLOGFILE2

ログファイルの名称をフルパスで指定します。

物理ホストおよび各論理ホストの設定値は,それぞれ異なるパスを設定してください。

UNIXの場合,ホスト単位のスケジューラーログファイルを使用するとき,このパラメーターは省略できません。

形式

"HOSTLOGFILE2"="ホスト単位のスケジューラーログファイル2の名称"

指定できる値

255バイト以内の文字列

デフォルト値
  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\ajs-host-log2.log

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log\ajs-host-log2.log

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log2.log

推奨値
  • 物理ホストの場合

    デフォルト値

  • 論理ホストの場合

    セットアップ時の設定値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(12) HOSTLOGOUTPUTYEAR

環境設定パラメーターHOSTLOGFILE1およびHOSTLOGFILE2で指定した,ホスト単位のスケジューラーログの日付に「年」を出力するかどうかを設定します。

スケジューラーログを,「年」を含めて管理したい場合に変更します。

形式

"HOSTLOGOUTPUTYEAR"="{yes|no}"

指定できる値
yes

「年」を出力します。日付には「年月日」が表示されます。

no

「年」を出力しません。日付には「月日」が表示されます。

デフォルト値

no

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(13) HOSTLOGHEADER

ホスト単位のスケジューラーログに出力する履歴情報に,プロセスIDを付加して出力するかどうかを指定します。

「プロセスID」の追加情報を含めた形式で出力したくない場合に変更します。

形式

"HOSTLOGHEADER"="{none|PID}"

指定できる値
none

履歴にプロセスIDを出力しません。

PID

履歴にプロセスIDを出力します。

デフォルト値

none

JP1/AJS3の新規のインストールまたはV8以前からのバージョンアップインストール時,およびクラスタ運用のセットアップ時に「PID」が設定されます。

推奨値

PID

設定が有効になるタイミング

JP1/AJS3サービス起動時

(14) HLOGDLOG

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセス(Windowsの場合:ajshlogd.exe,UNIXの場合:ajshlogd)の起動・停止のメッセージをスケジューラーログに出力するかどうかを設定します。

形式

"HLOGDLOG"="{none|all}"

指定できる値
none

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセスの起動・停止のメッセージを出力しません。

all

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセスの起動・停止のメッセージKAVS0220-IおよびKAVS0221-Iを出力します。

デフォルト値

none

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

JP1/AJS3起動または停止時

(15) HLOGDSYSLOG

Windowsの場合

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセス(ajshlogd.exe)の起動・停止のメッセージをWindowsイベントログおよび統合トレースログに出力するかどうかを設定します。

UNIXの場合

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセス(ajshlogd)の起動・停止のメッセージをsyslogおよび統合トレースログに出力するかどうかを設定します。

形式

"HLOGDSYSLOG"="{none|all}"

指定できる値
none

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセスの起動・停止メッセージを出力しません。

all

ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセスの起動・停止メッセージKAVS0220-IおよびKAVS0221-Iを出力します。

デフォルト値

none

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

JP1/AJS3起動または停止時

(16) AGENTLIMITEXTEND

1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するかどうかを設定します。

詳細については,「6.2.28 1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するための設定」(Windowsの場合)または「15.2.25 1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"AGENTLIMITEXTEND"=dword:1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を拡張するかどうか

指定できる値
dword:00000001

1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数を1,024台とします。

dword:00000002

1台のマネージャーホストに登録できる実行エージェントの最大数2,048台とします。

デフォルト値

dword:00000001

JP1/AJS3の新規のインストール時に「dword:00000002」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

この設定を有効にしたあと,再度無効にするには,組み込みDBの再作成が必要になります。この設定の有効・無効の変更については,事前に十分な検討を実施してください。

(17) DBAUTOMAINTENANCE

組み込みDBの自動メンテナンス機能を使用するかどうかを設定します。

形式

"DBAUTOMAINTENANCE"="{yes|no}"

指定できる値
yes

組み込みDBの自動メンテナンス機能を使用します。

no

組み込みDBの自動メンテナンス機能を使用しません。

デフォルト値

no

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

即時

注意事項
  • 自動メンテナンス機能による組み込みDBのメンテナンスと,ほかの契機で実行される組み込みDBのメンテナンスが重複しないようにしてください。

  • 緊急の障害が発生した場合など,一時的に組み込みDBの自動メンテナンスを停止したいときは,この環境設定パラメーターに「no」を指定してください。組み込みDBの自動メンテナンスの停止を解除したいときは,この環境設定パラメーターに「yes」を指定してください。

(18) DBAUTOMAINTENANCETIME

組み込みDBの自動メンテナンス時刻を設定します。この環境設定パラメーターは,システム時刻に従います。

形式

"DBAUTOMAINTENANCETIME"="組み込みDBの自動メンテナンス時刻"

指定できる値

5バイトの文字列で00:00〜23:59

組み込みDBの自動メンテナンスの開始時刻を,「hh:mm」の形式で指定します。

hh」は時間を00〜23の2けたで指定します。例えば,1時は「01」と指定します。

mm」は分を00〜59の2けたで指定します。例えば,1分は「01」と指定します。

デフォルト値

00:00

推奨値

ジョブやジョブネットの実行負荷が低く,コマンドやJP1/AJS3 - Viewでユニットを操作しない時間。

設定が有効になるタイミング

即時

注意事項

次に示す状態のときに組み込みDBの自動メンテナンスを開始すると,自動メンテナンスがタイムアウトエラーになることがあります。

  • ジョブやジョブネットの実行負荷が高い

  • コマンドやJP1/AJS3 - Viewでユニットを操作している

タイムアウトエラーが発生する場合は,ジョブやジョブネットの実行負荷が低く,コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewでユニット操作をしない時間を指定してください。

(19) LOGSIZE(システム管理のログ)

システム管理のログサイズを指定します。

ログファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.5 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

形式

"LOGSIZE"=dword:システム管理のログサイズ

指定できる値

16進数で1000〜7FFFFFFF(10進数で4,096〜2,147,483,647)(単位:バイト)

デフォルト値

dword:1F400(10進数で128,000)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

ログファイルのサイズと面数を小さく設定すると,障害発生時の原因特定に影響が出るおそれがあります。ログファイルのサイズを変更する場合は,デフォルトの値より小さく設定しないでください。

(20) LOGFILENUM

システム管理のログの面数を指定します。

ログファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.5 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

形式

"LOGFILENUM"=dword:システム管理のログ面数

指定できる値

16進数で1〜10(10進数で1〜16)

デフォルト値

dword:00000003(10進数で3)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

ログファイルのサイズと面数を小さく設定すると,障害発生時の原因特定に影響が出るおそれがあります。ログファイルの面数を変更する場合は,デフォルトの値より小さく設定しないでください。

(21) CONTAINER_HOST

JP1/AJS3が動作するホストがコンテナのホストマシンかどうかを設定します。

形式

"CONTAINER_HOST"="{yes|no}"

指定できる値
yes

JP1/AJS3が動作するホストがコンテナのホストマシンの場合に設定します。

no

JP1/AJS3が動作するホストがコンテナのホストマシン以外の場合に設定します。

デフォルト値

no

推奨値

コンテナのホストマシンとコンテナ内でJP1/AJS3を同時にインストールする場合は,コンテナのホストマシンでこの環境設定パラメーターに「yes」を設定してください。

設定が有効になるタイミング

即時

注意事項
  • コンテナのホストマシン以外のマシンでこの環境設定パラメーターを「yes」に設定しないでください。

  • この環境設定パラメーターは,次に示すサービスが停止している状態で設定してください。

    ・JP1/AJS3 Check Agentサービス

    ・JP1/AJS3 Autonomous Agentサービス