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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


17.2.7 キューレスジョブ実行環境の設定

デフォルトでは,キューレスジョブに関する処理は有効になっていません。運用形態に合わせて,jajs_start.clusterコマンドとjajs_stop.clusterコマンドを編集してください。

〈この項の構成〉

(1) 系切り替え時にキューレスエージェントサービスを停止しない運用

論理ホストをアタッチ,デタッチして系切り替えを実施します。

物理ホストと論理ホストを同時に使用する場合,または複数の論理ホストを同時に使用する場合は,この設定を適用してください。

(a) jajs_start.clusterの編集

  1. viなどのエディターで次のファイルを開く。

    /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start.cluster
  2. ファイルに記述されている,次の網掛け部分を削除する。

    [図データ]

  3. ファイルを閉じる。

補足事項

手順2で(1)の「: #」を削除した場合,論理ホストのアタッチに失敗した際にJP1/AJS3サービスの起動処理を中止します。起動処理を継続したい場合は,「: #」を削除しないでください。

(b) jajs_stop.clusterの編集

  1. viなどのエディターで次のファイルを開く。

    /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop.cluster
  2. ファイルに記述されている,次の網掛け部分を削除する。

    [図データ]

  3. ファイルを閉じる。

補足事項
  • 手順2で(2)の「: #」を削除した場合,論理ホストのデタッチに失敗した際に,エラーコードとして1を返却します。

  • 手順2で(3)の「: #」を削除した場合,論理ホストのデタッチに失敗した際に,停止処理を中止します。停止処理を継続したい場合は,「: #」を削除しないでください。

  • 手順2の(3)の「: #」を削除する場合,(2)の「: #」も削除してください。

(2) 系切り替え時にキューレスエージェントサービスを停止する運用

キューレスエージェントサービスを停止して,系切り替えを実施します。

論理ホストだけを使用する運用の場合は,この設定を適用してください。

(a) jajs_start.clusterの編集

  1. viなどのエディターで次のファイルを開く。

    /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start.cluster
  2. ファイルに記述されている,次の網掛け部分を削除する。

    [図データ]

  3. 論理ホストが動作するマシンをコンテナのホストマシンとして運用する場合は,ファイルに記述されている,次の網掛け部分を削除する。

    [図データ]

  4. ファイルを閉じる。

補足事項

手順2で(1)の「: #」を削除した場合,論理ホストのアタッチに失敗した際にJP1/AJS3サービスの起動処理を中止します。起動処理を継続したい場合は,「: #」を削除しないでください。

(b) jajs_stop.clusterの編集

  1. viなどのエディターで次のファイルを開く。

    /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop.cluster
  2. ファイルに記述されている,次の網掛け部分を削除する。

    [図データ]

  3. ファイルを閉じる

補足事項
  • 手順2で(2)の「: #」を削除した場合,論理ホストのデタッチに失敗した際に,エラーコードとして1を返却します。

  • 手順2で(3)の「: #」を削除した場合,論理ホストのデタッチに失敗した際に,停止処理を中止します。停止処理を継続したい場合は,「: #」を削除しないでください。

  • 手順2の(3)の「: #」を削除する場合,(2)の「: #」も削除してください。

(3) 注意事項