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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


15.2.23 引き継ぎ情報設定ジョブで先行ジョブの戻り値を使用するための設定

引き継ぎ情報設定ジョブの先行ジョブが戻り値0以外で終了した場合,引き継ぎ情報設定ジョブの戻り値には,先行ジョブの戻り値が設定されます。先行ジョブの戻り値ではなく,引き継ぎ情報設定ジョブ自体の戻り値を設定したい場合,次に示す方法でオプションに「0」を設定してください。

なお,このオプションは引き継ぎ情報設定ジョブが定義されているマネージャーホスト上で設定してください。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。

    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
    注※

    自動停止の設定がされていることを確認します。

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表15‒43 引き継ぎ情報設定ジョブで先行ジョブの戻り値を使用するための環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\ Process]

"PassingInfoUsePreRc"=

引き継ぎ情報設定ジョブで先行ジョブの戻り値を使用するための設定

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(81) PassingInfoUsePreRc」を参照してください。

(3) 注意事項