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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.3.3 ファイル監視ジョブの状態引き継ぎオプションの設定

ファイル監視ジョブが監視対象ファイルを監視している間の情報を随時退避しておき,JP1/AJS3サービスが一時的に停止した場合でもファイル監視ジョブの監視状態を引き継ぐことができます。

なお,監視状態を引き継ぐには,ファイル監視ジョブが継続して動作している必要があります。ファイル監視ジョブが継続して動作するか,終了するかによって監視状態が引き継がれるかどうかが異なります。

監視状態が引き継がれる条件については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.6.2 ファイル監視ジョブの注意事項」を参照してください。

ファイル監視ジョブの監視状態を引き継ぐ機能は,デフォルトでは無効になっていますが,JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に有効になります。オプションを変更する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒52 ファイル監視ジョブの状態引き継ぎオプション設定の環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT]

"FilewatchinfContinue"=

ファイル監視ジョブの状態引き継ぎオプション

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.6.2(20) FilewatchinfContinue」を参照してください。