6.2.21 システム環境変数とジョブ定義の環境変数が重複した場合にジョブ定義の環境変数を有効にするための設定
ジョブ※1定義に指定した環境変数※2に小文字の英字が含まれ,大文字・小文字を区別しないと同名になる環境変数がシステム環境変数にある場合,小文字の英字が含まれる環境変数が有効にならないことがあります。
- 注※1
-
PCジョブ(キューレスジョブを除く),またはjpqjobsubコマンドで実行するサブミットジョブが該当します。
- 注※2
-
次のどれかが該当します。
-
JP1/AJS3 - Viewの[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスで[環境変数]に指定した環境変数,またはjpqjobsubコマンドの-envオプションに指定した環境変数
-
JP1/AJS3 - Viewの[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスで[環境変数ファイル名]に指定した環境変数ファイルの環境変数,またはjpqjobsubコマンドの-evオプションに指定した環境変数ファイルの環境変数
-
小文字の英字が含まれる場合と含まれない場合の環境変数との関係を,次の表に示します。
ジョブ定義に指定した環境変数 |
システム環境変数 |
有効になる環境変数 |
|
---|---|---|---|
小文字の英字が含まれる例 |
Aa=www AB=yyy |
AA=xxx AB=zzz |
AA=xxx AB=yyy |
小文字の英字が含まれない例 |
AA=www AB=yyy |
AA=xxx AB=zzz |
AA=www AB=yyy |
上記表の,小文字の英字が含まれる例では,ジョブ定義に指定した環境変数「Aa」は小文字の英字「a」を含み,大文字・小文字を区別しないと同名になる環境変数「AA」がシステム環境変数にあります。この場合,システム環境変数「AA」が有効になり,ジョブ定義に指定した環境変数「Aa」は有効になりません。
ジョブ定義に指定した小文字の英字が含まれる環境変数を有効にするためには,次に示す手順でオプションを有効にしてください。ただし,大文字・小文字を区別しないと同名になる環境変数がシステム環境変数にない場合には,オプションを設定する必要はありません。
なお,このオプションはジョブの実行先ホスト上で設定してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
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JP1/AJS3サービス
- 注意事項
-
クラスタシステムの場合は,クラスタの設定内容を確認し,論理ホストのJP1/AJS3サービスも停止してください。
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次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]※ |
"MergeEnvMode"= |
システム環境変数とジョブ定義の環境変数が重複する場合に,ジョブ定義の環境変数を有効にするかどうかの設定 |
- 注※
-
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(86) MergeEnvMode」を参照してください。