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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)


5.1.2 ジョブネットの遅延監視について検討する

JP1/AJS3では,ジョブネットの遅延を次の方法で監視できます。

〈この項の構成〉

(1) 日時指定による遅延監視

日時を指定し,ジョブネットが予定日時に開始または終了するかどうかを監視できます。日時指定による遅延監視には,開始遅延監視と終了遅延監視があります。

開始または終了の遅延が,そのあとのジョブネットの実行スケジュールに大きな影響を与えるようなジョブネットに設定します。

開始遅延の監視

開始が遅れている状態であるかどうかを判断する日時を設定します。ジョブネットの開始予定時刻から,ある時間以内に開始されれば正常と見なし,それ以上時間が過ぎても開始されない場合は,何らかの異常が発生していると見なします。

終了遅延の管理

終了が遅れている状態であるかどうかを判断する日時を設定します。ジョブネットの開始予定時刻から,ある時間以内に終了されれば正常と見なし,それ以上時間が過ぎても終了しない場合は,何らかの異常が発生していると見なします。

開始遅延と終了遅延の両方を指定することもできます。また,どちらか一方だけを指定することもできます。

(2) 所要時間指定による遅延監視

ジョブネットを開始してから終了するまでの所要時間を指定して遅延監視ができます。

指定した所要時間を超えたら,業務のアイコンの表示色が変化したり,イベントが発行されたりして遅延したことを通知します。