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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


4.5.8 JP1/AJS3 - Viewのリモートデスクトップ複数接続について検討する

JP1/AJS3 - Viewをリモートデスクトップ接続で使用するとき,デフォルトでは複数ユーザーからの接続を許可していません。この場合,リモートデスクトップ複数接続機能を使用すると,リモートデスクトップ接続で複数ユーザーからJP1/AJS3 - Viewに接続できるようになります。

リモートデスクトップ複数接続機能を使用しない場合と使用する場合のリモートデスクトップ複数接続の概要を次に示します。

図4‒9 リモートデスクトップ複数接続機能を使用しない場合のリモートデスクトップ複数接続の概要

[図データ]

図4‒10 リモートデスクトップ複数接続機能を使用する場合のリモートデスクトップ複数接続の概要

[図データ]

リモートデスクトップ複数接続機能を使用しない場合,JP1/AJS3 - Viewのシステム全体で共通の環境設定,およびログファイルを使用しますが,リモートデスクトップ複数接続機能を使用する場合は,OSユーザーごとに管理されます。OSユーザーごとに使用するファイルが異なるため,OSの機能でこれらのファイルにアクセス権限を設定すると,複数ユーザー間での参照を制限することもできます。

リモートデスクトップ複数接続機能を使用する場合に,OSユーザーごとに管理できるJP1/AJS3 - Viewの機能を次の表に示します。

表4‒13 リモートデスクトップ複数接続機能使用時の対象機能

機能

説明

[ログイン]画面

ユーザー名

OSユーザーごとに履歴が表示されます。

接続ホスト名

[環境設定]ダイアログボックス

自動ログイン

自動ログイン

OSユーザーごとに設定できます。

ユーザー名

パスワード

接続ホスト名

トラブルシュート

トレースレベル

ログファイルの上限値

JP1/AJS3 - View情報ログ

OSユーザーごとのフォルダに出力されます。

注※

この表に記載している項目以外は,JP1ユーザーごとの環境設定項目です。

なお,リモートデスクトップ複数接続機能は,接続先のJP1/AJS3 - Managerのバージョンに関係なく使用できます。

また,リモートデスクトップ複数接続機能の使用時にカスタムジョブを使用する場合,JP1/AJS3 - Viewのシステム全体で共通のカスタムジョブを使用したり,JP1ユーザーごとのカスタムジョブを使用したりできます。

図4‒11 システム全体で共通のカスタムジョブを使用する運用およびJP1ユーザーごとにカスタムジョブを使用する運用の概要

[図データ]

リモートデスクトップ複数接続機能を有効にする方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 11.2.7 複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する」を,カスタムジョブをJP1ユーザーごとに使用する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 11.2.8 JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する」を参照してください。

注意事項

リモートデスクトップ複数接続機能を使用する場合は,OSユーザーごとに,使用するJP1ユーザーを分けてください。また,各OSユーザーでJP1/AJS3 - Viewを利用できるリモートデスクトップ接続は1セションだけです。