2.10 ジョブの一斉実行について検討する
一つのジョブを複数の実行エージェントで一斉に実行する場合,フレキシブルジョブの一斉実行を使用します。フレキシブルジョブの一斉実行を使用する場合のシステム構成および構成要素について説明します。なお,中継エージェントや宛先エージェントなど,フレキシブルジョブを実行する場合のシステム構成や検討事項などについては,「2.9 クラウド環境でのジョブ実行について検討する」を参照してください。
一斉実行機能を使用する場合,マネージャーホストで定義されたジョブは一斉配信エージェントに送信されます。一斉配信エージェントは複数の宛先エージェントを管理していて,管理対象のすべての宛先エージェントにジョブを配信します。管理できる最大宛先エージェント数は100です。
一斉配信エージェントが複数の宛先エージェントにジョブを配信する例を次に示します。
一斉配信エージェントは,ジョブを一斉に配信する宛先エージェントを次のようにして管理します。
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宛先エージェントのセットアップ時に,管理元の一斉配信エージェントを指定する。
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宛先エージェントは管理元の一斉配信エージェントに対して,定期的に生存通知(起動しているかどうかを示す通知)を送信する。
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一斉配信エージェントは生存通知を受信すると,宛先エージェントに対して応答する。
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一斉配信エージェントは,一斉配信先の宛先エージェントを管理する。
一斉配信エージェントが宛先エージェントを管理している例を次に示します。
一斉配信エージェントを使用したシステム構成を次に示します。
なお,一斉配信エージェントは,次のようなホストである必要があります。
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固定IPアドレスを所持している。
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スケールインおよびスケールアウトしない。
- 補足事項
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一斉実行を設定したフレキシブルジョブは,バージョン11-10以降のJP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,およびJP1/AJS3 - Viewで使用できます。
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中継エージェント,一斉配信エージェント,および宛先エージェントは同一ホストで運用できます。ただし,一部をクラウド環境で運用する場合には別々のホストにすることを推奨します。
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ファイアウォールの透過については,「2.3.2 ファイアウォールと通信に関する基礎知識」を参照してください。
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フレキシブルジョブの一斉実行使用時の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.8 フレキシブルジョブ使用時の注意事項」を参照してください。
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