2.6.5 JP1/AJS3でセットアップされるデータベース設定
組み込みDB環境は,JP1/AJS3 - Managerの新規インストール時に組み込みDB環境をセットアップした場合,またはインストール後に各種セットアップコマンドを実行した場合に構築されます。
それぞれのセットアップの延長で構築される組み込みDBの概要を次の表に示します。
設定 |
新規インストール時 |
jajs_setupコマンド実行時 |
jajs_setup_clusterコマンド実行時 |
jajs_migrateコマンド実行時 |
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データベースモデル |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
組み込みDB運用ディレクトリ |
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データ領域格納ディレクトリ |
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物理ホスト環境
論理ホスト環境
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システムファイル領域格納ディレクトリ |
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物理ホスト環境
論理ホスト環境
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作業領域ディレクトリ |
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UNIXの場合
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セットアップ識別子 |
_JF0 |
_JF0〜_JFZ※2,※3 |
-Iオプションの値 |
_JF0〜_JFZ※2 |
ポート番号 |
22220 |
22220〜22239※2,※4 |
-Pオプションの値 |
22220〜22239※2 |
データベース領域の自動増分 |
有効※7 |
有効※7 |
有効※7 |
有効 |
システムログの自動増分 |
有効※7 |
有効※7 |
有効※7 |
有効 |
自動ログアンロード機能 |
無効 |
無効 |
無効 |
無効 |
システムログの二重化 |
無効 |
無効 |
無効 |
無効 |
空き領域の再利用機能の再利用開始ポイント |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
バックアップ強化機能※5 |
無効 |
無効※6 |
無効※6 |
無効 |
- 注※1
-
新規インストール時の場合は,インストール時に指定したデータベースモデルで構築されます。
jajs_setupコマンドおよびjajs_setup_clusterコマンドの場合は-Mオプション,jajs_migrateコマンドの場合は-sオプションを指定した場合,オプションで指定したデータベースモデルで構築されます。
- 注※2
-
この範囲で自動的に採番されます。
- 注※3
-
スケジューラーサービスを追加する場合,-Iオプションに構築済みの組み込みDBのセットアップ識別子を指定すると,指定したセットアップ識別子で構築された組み込みDB内にスケジューラーサービスのデータベースが作成されます。-Iオプションに構築されていないセットアップ識別子を指定した場合は,新たに組み込みDBが構築され,スケジューラーサービスのデータベースが作成されます。
- 注※4
-
-Pオプションを指定した場合は,指定した値になります。
- 注※5
-
バックアップ強化機能を使用する場合は,組み込みDBのセットアップ時に指定する必要があります。バックアップ強化機能の詳細については,「5.2.5 バックアップ強化機能による組み込みDBのバックアップとリカバリー」を参照してください。
- 注※6
-
-Bオプションの指定に従って構築されます。
- 注※7
-
データベースモデルに大規模を指定した場合は,無効となります。
新規インストール時に組み込みDB環境を構築する場合は,データベースモデルだけ指定できます。新規インストール時に組み込みDBのデータベースモデルを指定する方法は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 2.2.3(1) 新規インストールの場合」を参照してください。
新規インストール時に組み込みDB環境の構築をスキップした場合や,jajs_migrateコマンド,jajs_setupコマンド,およびjajs_setup_clusterコマンドで-Sオプションを指定した場合,組み込みDB環境は構築されません。その場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.4 組み込みDBの高度なセットアップ」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.5 組み込みDBの高度なセットアップ(クラスタ構成の場合)」に記載のセットアップを実施し,組み込みDB環境を構築する必要があります。
また,表2-50の設定とは異なる組み込みDBを構築したい場合も,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.4 組み込みDBの高度なセットアップ」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.5 組み込みDBの高度なセットアップ(クラスタ構成の場合)」に記載のセットアップを実施し,組み込みDB環境を構築してください。
構築済みの組み込みDBの設定を変更する場合は,組み込みDB環境を再セットアップする必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.4.1(6) 組み込みDBの再セットアップ」を参照してください。